映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』公開記念舞台挨拶が8月19日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、主人公なずなの声を担当した広瀬すず、典道役の菅田将暉、祐介役の宮野真守、原作者の岩井俊二、主題歌を担当したDAOKOが出席した。
・『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』公開記念舞台挨拶、その他の写真
本作は、1993年に岩井監督でテレビドラマ化され、劇場公開もされた伝説的な作品をアニメーション映画化。とある海辺の町の夏休み、母親の再婚によって転校することになった女子中学生なずなの「かけおち」提案によって巻き起こる騒動を描いた青春物語だ。
18日の全国公開初日は動員13万3000人、興収1億7000万円を超える好スタートを切ったが、伝説的なドラマのアニメーションでヒロインの声をつとめた広瀬は「この役をやることになってドラマを見させていただいたのですが、あの時期にしかない潤いやみずみずしさの中にある色っぽさなどを表現するには、(声優の)技術があるわけじゃないので難しくプレッシャーもありました」と胸のうちを明かした。
そんな広瀬だが、映画のキャッチコピー「もしも、あのとき…」にちなんで、夏の後悔したエピソードを問われると、1年前に雑誌「Seventeen」のイベントでの出来事を回顧。「トップバッターを飾らせていただいたのですが、歴代のモデルの方々が格好よく歩く姿を見ていたので、自分もちゃんとしなければと思って臨んだんです。でもタイミングを間違えて歩き出しが早くなってしまったんです。もう1回やり直したいです」と苦笑い。
さらに、作品タイトルにかけて「現在気になっていること」を聞かれた広瀬、菅田、宮野は、打ち合わせをしたわけではないのに、広瀬が「この後の空き時間、梨を食べるか?スイカを食べるか?」、菅田が「肉いいね、鳥か?焼か?」、宮野が「今日の晩酌、ビールにするか?ハイボールにするか?」とそろって食べ物の悩みを挙げる。
前述の通り、大ヒットスタートを切った本作は、8月19日現在で、全世界121の国と地域での配給が決定し、9月にスペインで行われる第65回「サン・セバスティアン国際映画祭」への出品および公式上映されることが決定。岩井は、自身が手がけた映像作品がアニメになり、大きな広がりをみせていることに「不思議な気分を味わっています」と率直な印象を述べると「ドラマと重なる部分と、アニメならではの新しいアイデアの部分を楽しんで見ることができました。ヨーロッパは日本のアニメファンが多いので(映画祭出品は)楽しみですね」と語っていた。
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