運命的な出会いから河瀬直美監督×ジュリエット・ビノシュ×永瀬正敏が実現!

#河瀬直美

左から永瀬正敏、河瀬直美監督、ジュリエット・ビノシュ
左から永瀬正敏、河瀬直美監督、ジュリエット・ビノシュ
左から永瀬正敏、河瀬直美監督、ジュリエット・ビノシュ
永瀬正敏とジュリエット・ビノシュ

河瀬直美監督の新作映画『Vision』で、フランスの名女優ジュリエット・ビノシュと永瀬正敏が初共演していることがわかった。

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河瀬監督、ビノシュ、永瀬という奇跡のような座組が実現に至ったのは、今年5月の第70回カンヌ国際映画祭での運命的な出会いが発端だった。

本作のプロデューサーであるマリアン・スロットが映画祭の公式ディナーで偶然にも河瀬監督と同席となり、国籍や言語の違いを越えて繋がる“映画への愛”を共通の言葉に、スロットが河瀬監督にビノシュを引き合わせる。以前より互いをリスペクトし合っていたという2人は意気投合。ビノシュは河瀬監督の次回作出演に意欲を見せ、翌6月には制作が決定。すぐさま河瀬監督がオリジナル脚本を執筆し、運命的な出会いからわずか3ヵ月あまりで、このプロジェクトが船出を迎えることとなった。

本作は全編奈良で撮影。世界中を旅して紀行文エッセイを執筆しているフランスの女性エッセイスト・ジャンヌと、自然豊かな神秘の地・吉野の山々を守る山守の男・智(とも)。2人が出会い、言葉や文化の壁を超え、心を通わせていく物語で、ジャンヌはなぜ奈良を訪れたのか? 山とともに生きる智が見た未来とは? といったテーマが描かれていく。

ビノシュは『トリコロール/青の愛』(93年)で第50回ヴェネチア国際映画祭・女優賞。『イングリッシュ・ペイシェント』(96年)で第47回ベルリン国際映画祭・女優賞。『トスカーナの贋作』(10年)で第63回カンヌ国際映画祭・女優賞と、3大映画祭のすべてで女優賞に輝いた名女優。

そんなビノシュとW主演をはたす永瀬は、『ションベン・ライダー』(83年)で銀幕デビューを飾ると、その後、山田洋次、行定勲、石井岳龍といった日本映画界の名監督たちと作品を世に送り出してきたほか、『ミステリー・トレイン』(89年)、『KANO 1931海の向こうの甲子園』(14年)など海外作品にも多く出演している。

本作出演にビノシュは「今年のカンヌ国際映画祭で初めて河瀬監督に会い、彼女の存在感に圧倒されました。監督の作品は拝見していますが、作品で彼女はいつも自然に寄り添い、人のことを愛していますね。フランスで河瀬監督の作品は非常にリスペクトされていて、彼女が紡ぐ表現方法などとても独特で素晴らしいと感じていました」とコメント。「私は昔から、日本の、特に地方を訪れてみたいと思っていました。その土地に住んで、その地域の人たちの生活に触れてみることを夢見ていましたが、今回、その夢が叶いました」と話している。

一方、永瀬も「まず再び奈良の地で河監督の世界に浸らせて頂けること、とても光栄です。今年のカンヌ国際映画祭で偶然にも出逢った3人が、僅か3ヶ月後同じゴールを目指し未来へ向かっている、、、。日本を代表する、フランスを代表する、と言う肩書きにはもはや収まらない河瀬直美監督とジュリエット・ビノシュさんと共に、しっかりとその未来を見つめたいと思っています」とのコメントを寄せている。

『Vision』は2018年全国公開となる。

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