長澤まさみ、名監督を不安がらせる!?

#長澤まさみ

長澤まさみ
長澤まさみ
長澤まさみ
長澤まさみ
黒沢清監督
長澤まさみ
長澤まさみ
長澤まさみ
長澤まさみ
長澤まさみ
長澤まさみと黒沢清監督
長澤まさみ
長澤まさみ

女優の長澤まさみが9月15日、新宿ピカデリーで行われた映画『散歩する侵略者』公開記念スペシャルトークイベントに、黒沢清監督、映画評論家の樋口尚文氏とともに出席した。

『散歩する侵略者』公開記念スペシャルイベント、その他の写真

本作は、劇団「イキウメ」の人気舞台を、黒沢監督が映画化。行方不明ののち、まったく様子が変わって戻ってきた夫・真治(松田龍平)に戸惑いながらも、妻として、夫との日常を取り戻そうと奮闘する姿を描いた、奇想天外なサスペンスラブストーリーだ。

劇中、長澤は常に不機嫌な表情を浮かべる妻を演じているが、黒沢監督は「長澤さんはお芝居がうまい人なんだろうなと思っていましたが、実際もとても上手な方でした」と女優としての才能を評価するも「衣装合わせを含めて、いろいろと話をしても煮え切らない返事ばかりなんです。最初は嫌がっているのかなと不安な気分になりました」と胸の内を明かす。

だが、長澤には他意はなかったようで「嫌がっているわけではないのですが、昔から『やる気なさそう』とか『怒っているの?』ってよく言われていました。私は自分のそのときの感情を人に伝えることがとても恥ずかしいんです」と釈明すると「こういった素敵な作品に、今の年齢で出会えたことは幸運でした」と黒沢監督に感謝の意を述べ、「とてもいい映画なので、たくさんの人に見てほしいし、長く愛される映画になってほしい」と客席にアピール。

そんな長澤に黒沢監督は「長澤さんが演じた役は、愛というものが失われつつある夫婦からスタートし、最後にはしっかり愛をつかむのですが、同時にまた手放してしまうという本当に難しく途方もなく幅のある役柄。それを完璧に演じていただいた。長澤さんの最後の、大事なものを手放してしまった表情を撮ることができただけでも、この映画を作った甲斐がありました」と最大級の賛辞を贈っていた。(text&photo:磯部正和)

INTERVIEW