俳優の山崎賢人が9月28日、丸の内ピカデリーで行われた映画『斉木楠雄のΨ難』の完成披露試写会に橋本環奈、新井浩文、吉沢亮、笠原秀幸、賀来賢人、ムロツヨシ、佐藤二朗、内田有紀、福田雄一監督とともに出席。山崎にとっては初めてのコメディ映画挑戦となったが、福田監督は「本当に素敵でした。コメディに向いている。これから何度もご一緒したい」と絶賛した。
本作は、2012年から「週刊少年ジャンプ」で連載中の麻生周一の同名コミックを、映画『銀魂』の福田監督で実写映画化。生まれながらにしてトンでもない超能力を持ち合わせてしまった高校生が、その能力を隠しながら生活していく姿を、超個性的なキャラクターたちとともに描いたギャク映画だ。
山崎演じる斉木は、周囲の濃いキャラクターたちのハチャメチャな行動にクールな表情で、心の中で突っ込みを入れる役柄だったが、橋本、新井、吉沢、賀来らの強烈な演技に「みなさんのボケに耐えて笑いをこらえることが難しかったです」と悩ましげな表情を浮かべると、福田監督は「実際に笑っているシーンも使っているんです」と素の山崎が見られることを明かす。
福田組の舞台挨拶はいつも脱線することが名物となっているが、この日も客席からみて一番左に福田監督、右側にムロ、佐藤が並ぶという布陣。当然の如く、司会者泣かせのクロストークが展開される。そんな中、橋本が「私が演じた照橋心美は自分のことが宇宙一かわいいと思っているちょっとひねくれた子なんです」と語ると、すかさず福田監督が「カンカン(橋本)は自分でどう思ってるの?」と突っ込み。橋本が「私なんて全然……」と謙遜すると、会場からは「えー、かわいいよー」という声が。
福田監督は「ギャグ映画って日本ではヒットしないのですが、お客さんがたくさん入ってくれると、僕らが生きていく道ができるので、よろしくお願いします。ヒットしたらパート2ができるかも」と客席に呼びかけ、山崎も「悪い人が出てこない、ハッピーな気持ちになれる映画です」と作品をアピールしていた。
『斉木楠雄のΨ難』は10月21日より全国公開となる。
(text&photo:磯部正和)
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