【ついついママ目線】『おそ松さん』前編
要領のいいチャラいキャラより、ダメンズが超人気で心配…
ラブコメ、アクション、ホラー……。どんな映画でも、ついつい“子育て”に結びつけて見てしまうママさんライターが、話題作をママ目線で取り上げます!
2015年7月に放送が開始されるや否や世間をざわつかせて、とうとう記念すべき第1話はDVDに収録されないという前代未聞のやらかしをした『おそ松さん』。監督は『銀魂』のTVアニメシリーズを手がけた藤田陽一監督で下ネタ・パロディは当然のこと、カオスでぶっ飛んだ世界観を見せた。
大人気声優たちが集結して開始前から注目を集めていたが、予想の斜め上をいく世界にアニメ好き女子たちはノックアウト。その後も勢いはとどまることを知らず、非オタ女子・男子、芸能人もコスプレをネットにアップしたり、「anan」で特集が組まれたり、『おそ松さん』人気は社会現象にまで発展した。当時はディズニーランドでも松のマークの入った色違いのパーカーを着ている、おそ松女子のグループを見かけたものだ。
そんなブームに自分も乗っかって楽しみつつ、「ちょっとちょっと、女子たち大丈夫なの〜?」と筆者は陰ながら心配になってしまう親心も刺激された。おそ松女子が歓喜しながら発する言葉は「尊い。しんどい。養いたい〜」。そう、『おそ松さん』は言わずと知れた赤塚不二夫原作の『おそ松くん』が元ネタ。登場する6つ子たちはもちろんデキメンなわけがない。「養いたい」といっちゃうような残念な男子たちなのだが、その残念ぶりがヒドい。
6人とも揃いも揃って彼女はいなくて女子との付き合いが下手で、おまけに働きもしないで家でダラダラしてばかりのニート。せめて中身の性格はいいのかというとギャンブル好きのクズやカッコつけの痛いヤツや、小学校低学年並みの頭の中がお花畑なヤツなど、ダメンズばかりだ。
それなのに女子たちはそんなダメンズ6つ子たちをこぞって「かわいい! 養いたい!」と萌えまくる。
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