アメリカでは5日間で100億超!ついに日本公開された『ミッション:インポッシブル』最新作、興収の行方に期待高まる

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ミッション:インポッシブル
(C)2023 PARAMOUNT PICTURES.

【興行トレンド】『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』が7月21日に日本で公開された。アメリカでは一足早く12日(水)に公開され、17日(日)までの5日間で興収8000万ドルをあげた。

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トム・クルーズ来日中止の余波は?

『ミッション』シリーズはトム・クルーズの当たり役だが、アメリカでの興行成績は大ヒットではあるが、年間興収でトップ3に入るような記録的なものではなかった。

過去3作のオープニング3日間の興収、最終興収、年間興行成績を見ると————

11年『ゴースト・プロトコル』1280万ドル、2億900万ドル、年間7位
15年『ローグ・ネイション』5550万ドル、1億9500万ドル、年間11位
18年『フォールアウト』6120万ドル、2億2000万ドル、年間8位

『デッドレコニングPART ONE』は5日間で8000万ドルなので、『フォールアウト』との比較は難しいが、最終興収でシリーズ最大になる可能性は十分ある。

アメリカで好調な出足となった要因の1つが、トムの前主演作『トップガン マーヴェリック』の記録的大ヒットだろう。アメリカで興収7億1900万ドルをあげ、22年の年間1位となっただけではなく、歴代興収5位を記録した。トムの人気が再燃し、改めて『ミッション』シリーズが注目されるきっかけになったようだ。

批評家の評判もいい。映画の批評を集計したサイト「Rottentomatoes.com」では高評価が341人、96%にのぼっている。

ルーサー役のヴィング・レイムス(全シリーズに出演)、ベンジー役のサイモン・ペッグ(3作目以降に出演)とシリーズで長年愛されてきたキャストのほか、前々作『ローグ・ネイション』から出演のイルサ役のレベッカ・ファーガソン、前作『フォールアウト』に出演のホワイト・ウィドウ役のバネッサ・カービーが再登場する。また1作目に出演した、IMFを監督するCIAのユージーン・キットリッジ役のヘンリー・ツェーニーがカムバックする。

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IMFエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)に課せられたミッションは、人類を脅かす新兵器をコントロールする鍵が悪の手に渡る前に見つけ出すこと。しかし、IMF所属前のイーサンの過去を知る男が迫るなか、世界各地でイーサンたちは命を懸けた攻防を繰り広げる。

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

今回も舞台は世界にまたがっており、アブダビ、ベネチア、ローマ、ノルウェーなど。ローマ市街地でのカーチェイス、激走する列車の屋根の上での格闘シーン、落下する列車内での必死のサバイバル劇などアクションも満載で、トムによる危険な体当たりスタントも健在だ。バイクに乗ったトムが断崖にむかってフルスピードで一直線に進み、減速することなく特大ジャンプを決めて真っ逆さまに落下する。

シリーズはこれまで1作ごとに監督を代えて新鮮さを保ってきたが、脚本・監督をクリストファー・マッカリーが担当してからは連続となる。彼が手がけるのは本作が『ローグ・ネイション』『フォールアウト』に続く3作目。マッカリーは脚本も手がける監督だからこそ、撮影前の準備期間でも撮影中でも脚本に変更を加え、柔軟に撮影ができる。トムの信頼が厚いマッカリーによる、シリーズ初となる2部作の前編。トムの来日は中止になったものの、今週末から始まった日本での興行に期待したい。(文:相良智弘/フリーライター)

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