SF映画の金字塔といわれた『ブレードランナー』の35年ぶりの続編『ブレードランナー 2049』の来日記者会見が10月23日にザ・リッツ・カールトン東京で行われ、主演のハリソン・フォードが、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とともに出席した。
本作は、リドリー・スコット監督が1982年に手がけたSF映画の傑作『ブレードランナー』の続編。前作から30年後の2049年を舞台に、寿命に制限がなくなったレプリカント(人造人間)との共存を脅かす陰謀に、捜査官のK(ライアン・ゴズリング)が立ち上がり、以前の主人公リック・デッカード(ハリソン・フォード)を探すために奔走する姿を描く。
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のプロモーション以来、9年ぶり10回目の来日となったフォードは、前日からの関東地方への台風直撃に「(前日は)雨だったのでホテルの近くのショッピングモールを歩いたぐらい」と東京をあまり満喫できなかったことを明かすと「泊まっていたホテルの部屋が高い階だったので、窓の外は雲ばかりだった。でもとても興味深い体験でした」と感想を語っていた。
35年ぶりのデッカード役には「撮影が始まる4年ぐらい前にリドリーから『続編の話があるが興味あるか?』という電話がありました。短編を元にしたシナリオを読ませてもらい、デッカードがエモーショナルに描かれていたので『やりたい』と言ったんです」とオファー当時を振り返ると、「前作も日本ではいい反響でしたが、こうしてまた新作で戻ってくることができました。今作も気に入ってくれればうれしいです」と笑顔で語っていた。
前作は35年前に公開されている作品だが、ヴィルヌーヴ監督は「新作だけを見ても理解できるように映画は作られていますが、ぜひ前作も見てほしい。僕ら同年代の監督には非常に大きな影響を受けた作品なんです」と『ブレードランナー』の偉大さをアピールすると、フォードも「この映画だけでも楽しめますが、1作目を見ればもっと違った映画体験ができます」と前作を見ることを勧めていた。
『ブレードランナー 2049』は10月27日より全国公開となる。
(text&photo:磯部正和)
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