【興行トレンド】
ホラー映画の大ヒットで脚光を浴びる2大プロダクション
その1:ブラムハウス・プロダクションズ
ホラー映画の大ヒットで脚光を浴びる2大プロダクションを2回に分けて紹介します。1回目はブラムハウス・プロダクションズです。
ハリウッドでは毎年ホラー映画が公開され、意外なヒット作が生まれている。日本の観客はファミリー層が中心で、少子高齢化もあり10代20代の観客が減っている。逆に米国では10代20代の観客が多いので、この層を狙ってホラー映画が作られる。アクション大作となると製作費に1億ドル以上を費やすこともある中、ホラー映画は数百万ドルから1000万ドルの低予算で製作できる。目標とする興行収入も低いため、監督やプロデューサーはアイデア勝負で作りやすいという背景もある。
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ホラー映画の大ヒットで脚光を浴びる2大プロダクションがある。1つはブラムハウス・プロダクションズだ。今年、M・ナイト・シャマラン監督の新作『スプリット』(興収1億3800万ドル)と、黒人青年が白人の彼女の実家で体験する恐怖を描く『ゲット・アウト』(1億7500万ドル)を大ヒットさせた。
その後、怪奇現象に襲われた一家を描く『インシディアス』シリーズを11〜15年にかけて3本、殺人を含むすべての犯罪が合法となる一夜を描く『パージ』シリーズを13〜16年にかけて3本公開してヒットさせた。『パラノーマル』のような毎年1本のペースではないが、間を開けずに矢継ぎ早に公開して人気を持続させている。
今後もホラー映画の公開が相次ぐ。10月13日には『Happy Death Day』(ユニバーサル配給)、28日には名作ホラー映画『悪魔の棲む家』の始まりを描く『Amityville:The Awakening』(ワインスタイン・カンパニー配給)、18年1月には『インシディアス』新作、7月には『パージ』新作、そして10月には名作ホラー映画『ハロウィン』の新作を予定している。ブラムハウスのホラー映画界での存在感はますます高まりそうだ。(「その2」へ続く…)
・その2:ニューラインシネマ/【興行トレンド】ホラー映画の大ヒットで脚光を浴びる2大プロダクション
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
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