役所広司主演、松坂桃李、江口洋介共演で、柚月裕子の同名警察小説を映画化した『孤狼の血』。この映画の業界関係者向けお披露目試写会が11月17日に丸の内TOEIで行われ、上映後に白石和彌監督が登壇しトークイベントが行われた。
・[動画]役所広司扮する刑事が「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」とうそぶく『孤狼の血』特報
本作は昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島を舞台に、暴力団同士の抗争と、捜査のためなら違法行為も厭わないマル暴刑事の大上章吾と、その相棒となった新人刑事の日岡秀一らの血で血を洗うようなせめぎ合いと生き様を、熱く激しく描いたバイオレンス映画。
この日のイベントでは、まず司会から大上章吾役の役所と日岡秀一役の松坂から届いた来場者あてのコメントが読み上げられた。次いで白石監督が登場。主演の役所の演技について聞かれた監督は「役所さんにオファーした時、『年だから、大きく暴れることができないかもしれない』と言われたんですが、実際に演じていただくと、とてもギラギラしていて、役所さんからもいろいろな意見をいただきました」とコメント。
また、その役所と松坂から、監督あてにサプライズでコメントが到着。役所は「本当に楽しい撮影でした。監督のもとに集まった俳優たちが、皆、生き生きとしていて、撮影を楽しんでいました。役者という人種はスクリーンの中で暴れたいんだなぁ〜、普段言えないような言葉を吐きたいんだな〜、とつくづく思いました」と振り返るとともに、「監督の時代劇映画も期待しています!また、いつか白石組で働ける日を楽しみに待っています!」と、白石監督の今後の作品への出演を楽しみにしているコメントが寄せられた。
一方、松坂からは「次も、どんな下衆だろうが、お下劣だろうが、変態だろうが、バイオレンスだろうが、僕がもし入れそうな役があったらぜひ呼んでください。ちょっとの時間でも全然僕は大丈夫です。よろしくお願いします(笑)」とのコメントが。この言葉に監督は「嬉しいですね。なかなかの忠誠心ですね(笑)。使い倒していこうと思います」と笑顔で話していた。
『孤狼の血』は5月12日より全国公開となる。
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