映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の初日舞台挨拶が12月16日に丸の内ピカデリーで行われ、W主演をつとめた佐藤健と土屋太鳳をはじめ、薬師丸ひろ子、杉本哲太、浜野謙太、中村ゆり、瀬々敬久監督が登壇した。
本作は、結婚式直前に病に倒れ意識不明となった花嫁の回復を、来る日も来る日も待ち続けた新郎のもとに、8年の年月が経ったある日、奇跡が訪れるという実話に基づくストーリー。先週12月9日に舞台となった岡山県での先行公開を迎え、佐藤と土屋はモデルとなった中原夫妻と感動の再会をはたしている。
クリスマスシーズンにぴったりの作品であることから、この日はキャストの理想のクリスマスデートを尋ねる質問が。最初に土屋が「イルミネーションがすごくすごくすごく好きなんですが、クリスマスのイルミネーションは人が多いと思うので、尚志さんと麻衣さんみたいに家でやりたいです。お部屋をイルミネーションもりもりにして、ケーキとか食べたい。2人だともったいないから、ホームパーティにしたいです」と理想のプランを明かすと、佐藤からは「パーティだとデートじゃないじゃん(笑)」という突っ込みが。
薬師丸は「何年も前からクリスマスに押し寄せてくるプレッシャーを押しのけてきたので(笑)、クリスマスは茶色いご飯を食べて、無縁でいました。ただ1つ、毎年とびっきり美味しいクリスマスケーキを食べるチャンスがありまして、10日くらい早めにゲットしまして食べます」、杉本は「理想というか願望なんですが、20歳の娘がいるんですが、最近冷たいので(笑)、娘と一緒にクリスマスを過ごしたいです。娘には今度のクリスマスはぜひ家にいていただきたいです」とそれぞれ話し笑いを誘った。
浜野は「家でお母さんが『本当のクリスマスのやり方を教えてあげる』と言って、部屋を真っ暗にして、ロウソクに火をつけて、レコードをかけて、ラム肉のステーキを食べたんですけど、子どもながらそのステーキが不味くて(笑)。でも、家でキュッとやるのがいいですね」と振り返ると、中村は「昔からそういうイベントごとが苦手で、改めてオシャレしたりするのが苦手なので、居酒屋でもいいですし、日常の延長線上でいいです」と話した。
佐藤は「設定として、その2人は両思いなんですけど、まだ付き合っていないんですね。2人でテレビを見ていて、ロックフェラー前のクリスマスがすごい、ということを見て、男の人が『いつか一緒に見れたらいいね』と言うんですけど、彼女は海外に行ってしまうんです。何年後かに男の人が今日イブだし、行ってみようかなと思ったら、彼女がいるとかどうですか?」と理想のクリスマスを語った。
またこの日は、初日を祝して特製クリスマスケーキが登場。主人公の2人が積み重ねた年数である”8年”と同じく8段のケーキが登場し、土屋から佐藤へファーストバイトが行われることに。「太鳳ちゃん、大盛りで!」など会場から声が上がると、佐藤は「みんなグルだなぁ(笑)」と反応。実際に食べた後に佐藤は「美味しいです。味を味わうほどの余裕はなかった。初ファーストバイトです」と感想を述べた。
最後に土屋が「この作品はこれから見てくださるみなさんの心の中で育まれ、何十年越しに末長く愛されることと思います。その中で、心が折れそうなとき、大切なものを守るとき、探したいとき、そんな時にこの作品がみなさんの心を温めますように」と願いをこめてコメント。
一方、佐藤は、土屋へサプライズ手紙があることを明かし、土屋が驚いた表情を見せる中「とてもお世話になったので、感謝の思いをこめて書きました」と手紙を読み上げた。
「太鳳へ、初めて共演した際に、当時土屋太鳳で検索してみたりすると、直筆アンケートの長さ、何時間かけて書いたんだ、と思うブログの長さに衝撃を受けました。当時主演していた作品を片っ端から見て、その時ビビッと感じたものは確信に変わっていきました。そんなあなたと4年越しで夫婦役として、共に人生を歩めたこと嬉しく思います。
もし、健先輩の尚志が素敵なんだとしたら、それは麻衣が太鳳だったからです。麻衣さんが太鳳だったから、尚志さんとして麻衣への思いは本当なんだと信じられました。あとは立っているだけで、その芝居は真実なんだと、間違いじゃないんだと思っていました。こんな僕を信じてくれてありがとう。だから、僕にかけてくれた言葉の分だけ自分を褒めてあげてください。命というものに本気で向き合うことのできる唯一無二の女優さん。これが、この作品を終えた今、僕があなたに抱く印象です。僕の宝物です。たくさんの方に愛して頂くことを願って」。
その手紙を聞いて、土屋は「ありがとうございます。ずっと背中を追いかけてきて、本当に去年はすごく色々な作品をやっていて、気持ちが追いつかず、辛い部分もあったのですが、この『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で、素敵な物語で、健先輩と作品を作ることができる、ということを励みに頑張ってきた部分もありました。健先輩とこの作品をできてよかったです」と涙で言葉をつまらせつつ語った。
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