“最もチケットが取れない講談師”神田伯山が声優務めるアニメ映画『クラユカバ』、ファンタジア国際映画祭で観客賞受賞!
探偵業を営む荘太郎が、町で起こる奇怪な”集団失踪事件”の解明に挑む
アニメ作家・塚原重義が原作・脚本・監督を務める劇場長編アニメーション『クラユカバ』が、カナダ・モントリオールで開催された「第27回ファンタジア国際映画祭」にて、長編アニメ―ション部門の観客賞・金賞を受賞した。
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ファンタジア国際映画祭は、カナダ・モントリオールで1996年から開催されている北米最大のジャンル映画祭。アジアやヨーロッパ、北米の作品を中心に約400作品が上映され、会期中はおよそ10万人の来場者が詰めかける。ジャンル映画の中でも特にアジア映画に強みを発揮しており、なかでもアニメーション部門は、故・今敏の名前から由来してグランプリが今敏賞と名付けられていることでも知られている。
今回、同映画祭で観客賞・金賞を受賞した『クラユカバ』は、探偵業を営む荘太郎が、町で起こる奇怪な”集団失踪事件”の解明に挑む姿を描く痛快探偵活劇。荘太郎を演じるのは、令和4年度の花形演芸大賞・大賞を受賞し、「最もチケットが取れない講談師」と言われる六代目・神田伯山。事件の真相はもちろん、塚原監督が作り出すノスタルジーを感じるフィルムも見どころだ。
塚原監督は観客賞受賞に際し、「本作がワールドプレミアの場でこのような素晴らしい賞をいただけたこと、そして何より文化圏の異なる地の方々に楽しんでいただけたことが大変光栄です。これを今後の糧としていきたいです」とコメントしている。
観客賞は映画祭参加者の投票により決定される。本作は映画祭開催中2回の上映が行われ、各回共満席となり、上映後に行われた塚原監督登壇のトークセッションでは、観客から多くの歓声が上がった。本年の長編アニメーション部門には、『THE FIRST SLAM DUNK』、『SAND LAND』などの話題作も選出されており、その中から本作は観客からの投票を集め、今回の受賞となった。
現在、『クラユカバ』は国内上映に向けて準備中。今後の展開に期待したい。
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