【興行トレンド】2017年のBL映画を振り返る/後編
繊細テーマのBL作品も映像化!
2017年はいままでにないほどさまざまなテイストのBL作品が映像化された。6月の中村明日美子原作『ダブルミンツ』公開に続き、同じく6月に、障害という繊細なテーマを扱いつつ純愛も絡めた文乃ゆき原作の同名人気コミックを実写映画化した『ひだまりが聴こえる』が公開された。
難聴を患うナイーブな青年とまっすぐな苦学生の青年の、友だち以上恋人未満のピュアな交流が繊細に描かれている。まっすぐで活発な青年を演じた小野寺晃良がかわいくて、原作のイメージにぴったり。腐女子が求めるBLにおける受け(女役)の理想形を体現して好演を見せた。
2018年もどんな作品と出会うことができるかも楽しみだ。良作のBL映像化作品が多く製作されますように。(文:矢野絢子/ライター)
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