2018年の注目映画はコレだ! 人気作続編とアニメ目白押し、ドラえもんは春、細田守監督アニメは夏公開

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『映画ドラえもん のび太の宝島』
(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2018
『映画ドラえもん のび太の宝島』
(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2018

【2018年の展望/作品編】

2018年の映画界を3回に分けて展望します。1回目は作品編。2018年はどんな作品が話題になりそうか。ヒットしそうな話題作をシーズンごとに見てみる。

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春休みは、前作が興収44億円の大ヒットを記録した『映画ドラえもん』の新作『のび太の宝島』が本命と目される。他の話題作には、人気マンガを広瀬すずで映画化した完結編『ちはやふる −結び−』、人気マンガを福士蒼汰で映画化した『曇天に笑う』、人気ヒロインアクションをアリシア・ビカンダーで再映画化する『トゥームレイダー ファースト・ミッション』、ピクサーアニメーションの新作『リメンバー・ミー』などがある。『リメンバー・ミー』には『アナと雪の女王/家族の思い出』が同時上映される強みもある。

ゴールデンウィーク興行は、前作が69億円の大ヒットを記録した『名探偵コナン』の新作『ゼロの執行人(しっこうにん)』が一番手。他の話題を見ると、洋画ではシリーズ最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、海底から現れた怪獣にロボットが立ち向かう続編『パシフィック・リム:アップライジング』、スティーブン・スピルバーグがゲームの世界を描く『レディ・プレイヤー1』、ヒット作続編『ジュマンジ:ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル』。邦画実写では菅田将暉と土屋太鳳が共演する『となりの怪物くん』、人気マンガを木梨憲武と佐藤健の主演で映画化した『いぬやしき』、櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰が共演する東野圭吾原作の『ラプラスの魔女』、人気マンガを桜井日奈子と吉沢亮で映画化した『ママレード・ボーイ』などがある。

5〜6月興行では、16年の本屋大賞1位に輝いた原作を山崎賢人主演で映画化した『羊と鋼の森』、大ヒットアメコミ映画続編『デッドプール2』などが控える。

夏興行は例年より早く、6月29日公開『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で幕を開ける。本命と目されるのは、前作が95.3億円をあげた『ジュラシック・ワールド/炎の王国』。洋画は人気シリーズ作が多く、『Mr.インクレディブル』の続編『インクレディブル・ファミリー』や『ミッション・インポッシブル6』、『オーシャンズ11』の登場人物を女性に代えた『オーシャンズ8』。他にジェームズ・キャメロンが日本のマンガ原作『銃夢』プロデュースするアクション大作『アリタ:バトルエンジェル』なども控える。邦画では細田守監督の新作アニメ『未来のミライ』、『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』『銀魂2』、人気マンガを福士蒼汰で映画化した『BLEACH』、木村拓哉と二宮和也が共演する『検察側の罪人』などが公開される。

 秋は、大友啓史監督が、映画プロデューサー・川村元気氏の小説第2作を映画化する『億男』、「マンガ大賞2017」大賞を受賞したマンガを月川翔監督が映画化する『響〜小説家になる方法〜』などがある。

冬は、洋画では『ファンタスティック・ビースト』のシリーズ2作目『黒い魔法使いの誕生』、名作の続編『メリー・ポピンズ・リターンズ』、『ドラゴン・タトゥーの女』の続編『蜘蛛の巣を払う女』、邦画では『ドラゴンボール』新作などが控える。(文:相良智弘/フリーライター)

※興行編は1月2日、ハリウッド編は1月3日に掲載予定。

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。