米大統領の息子と英国王子が恋に落ちて…。究極の王道ラブストーリーに仕上がった『赤と白とロイヤルブルー』
#BL#Prime Video#テイラー・ザハール・ペレス#ニコラス・ガリツィン#ユマ・サーマン#レビュー#赤と白とロイヤルブルー
BLファン待望の映画化、原作は全米ベストセラー小説
『赤と白とロイヤルブルー』を紹介しよう! Amazon Original Movieである本作は米大統領の息子と英国王子の恋愛を描いていて、これが笑って泣ける上質の王道ラブストーリーに仕上がっている。原作はケイシー・マクイストンによる全米ベストセラー小説。発売された当初は日本のBLファンの間でも話題になり、日本語版も発売されている。
・好き過ぎるがゆえ欲も出てしまうがキュンに溢れた至福の映画『劇場版 美しい彼~eternal~』
アメリカ初の女性大統領の息子であるアレックスはいつもお高くとまっているイギリスのヘンリー王子が気に食わない。ある王室行事で酔っ払ったアレックスがヘンリーに絡んでいると、はずみで巨大なケーキを倒して2人してケーキまみれになってしまい、タブロイド紙のネタにされる。
しかし、両家が2人に取り繕わせようとしたことがきっかけとなり、2人は交流を持つようになって少しずつわだかまりが解けていく。やがてSNSや電話のやりとりもするようになって、距離が近づいていく2人。年越しのにぎやかなパーティーで彼らは再会するが、女性と仲良くするアレックスを見て傷ついたようすを見せるヘンリーは会場を出ていってしまう。アレックスがヘンリーを追いかけて声をかけると、ヘンリーはアレックスにキスをしてきて…!
気に入らない相手のはずが恋心を自覚した途端……
そもそも“米大統領の息子と英国王子の恋愛”という設定だけでワクワクさせられて、冒頭からテンポもよくコミカルな雰囲気も入っていきやすく、グイグイと引き込まれていく。対照的なアレックスとヘンリーは世間で何かと引き合いに出され、お互いに快く思っていないのだけど、もう見ている方はニヤニヤ。だってそれってとっても意識していて気になってしょうがないという証拠。わだかまりが消えて、これが恋だと自覚すると、今まで嫌いだと思っていた気持ちが180度クルッと裏返って、そこからは速い速い! あれよあれよと彼らは恋に落ちていく。
周囲の人にバレちゃったり、人目を忍んで密会したり、キュンキュンとするシーンがもりだくさん。恋の高揚感がこちらにも伝わってきて、笑顔になる。色っぽいキスシーンもあるし、描かれないかと思っていたベッドシーンもあって、意外と早く2人は結ばれる。繊細でちょっと神経質そうなヘンリー王子と情熱的でちょっとおちゃめなアレックスは対照的でいて凹凸がぴったりと合うお似合いのカップル。ただ、このままイチャラブ展開が繰り広げられるかと思いきや、そうは上手くいかない。そんなところもラブストーリーの定番。
政界の期待を背負う青年と孤独な王子のピュアな恋
考えてみればアレックスは大統領の息子とは言え一般人。一方、ヘンリーは由緒正しい王室の人間で、まだまだ保守的な考えの人は多い。第一にヘンリー自身が殻を破ることを恐れていて、自分の存在が政界で期待されているアレックスの未来も奪うことになると考えてしまう。そして、さらに事態はもっと深刻なことに。
これまでも孤独を抱えてきたヘンリーの気持ちを思うと切なくて涙が溢れてくる。外交的で明るいアレックスが落ち込んでいる姿は見ているだけで辛くなってしまう。2人の一喜一憂にこちらも笑って泣いて、いつしか彼らのピュアな恋を応援したくなるのだ。
ニコラス・ガリツィン&テイラー・ザハール・ペレス、ユマ・サーマンも共演
キャストもハマっていて、ヘンリー王子を演じるのはAmazon Original Movie『シンデレラ』でも王子役を演じたノーブルな雰囲気漂うニコラス・ガリツィン。アレックスは『キスから始まるものがたり』でブレイクした笑顔が愛嬌あるテイラー・ザハール・ペレスが演じている。他にはアメリカ初の女性大統領エレン役の『キル・ビル』『レ・ミゼラブル』のユマ・サーマン、イギリスのビアトリス王女役の『くるみ割り人形と秘密の王国』のエリー・バンバーなどが脇を固めている。
犬猿の仲の2人が恋に落ちるようすがクスクス笑えて、障害にぶつかる姿に胸がギュッと苦しくなって、それを乗り越えようとする彼らを固唾を飲んで見守ってしまう。これを王道と言わずして何を王道というのかと思うぐらい王道のラブストーリー。BL好きな方も恋愛ものが好きな方にもおすすめだからぜひぜひ見て欲しい。(文:牧島史佳/BLライター)
『赤と白とロイヤルブルー』Prime Video で独占配信中
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