2001年の直木賞候補になり、性の極限を描いたセンセーショナルな内容が話題を呼んだ石田衣良原作の恋愛小説「娼年」が、2016年の舞台版同様、松坂桃李×三浦大輔コンビで映画化。その特報が解禁となった。
原作は、娼夫である主人公リョウと、様々な女性たちのセックスを美しい筆致で描きながら、女性たちの欲望、そしてその近くにある心の傷を優しく肯定する内容で、多くの女性の共感を得た話題作。2016年8月には三浦の演出、松坂主演で舞台化され、俳優陣が観客の目の前で一糸まとわず表現するというセンセーショナルな内容に話題沸騰! 全公演即ソールドアウトとなった伝説の舞台としても記憶に新しい。
主人公は東京の名門大学生で、日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている森中領(もりなか・りょう)。ある日、リョウの中学校の同級生で、ホストクラブに勤める田嶋進也(たじま・しんや)が、美しい女性をバーに連れてくる。彼女の名前は御堂静香(みどう・しずか)。「女なんてつまんないよ」というリョウに静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香が手がける女性専用コールクラブ「Le Club Passion」に入るための試験であった。
入店を決意した領は、その翌日に静香の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ戸惑っていたリョウだが、娼夫として仕事をしていく中で、女性1人ひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていくというストーリー。松坂がリョウ役を演じている。
さまざまな女性たちと体を重ねながら、彼女たちの心の奥に隠された欲望を解放し、自らも少しずつ成長していくリョウ。「ここまで精神的に追い込まれた現場は初めてかもしれません」と語る松坂が、全身全霊を傾け、女性の欲望に真摯に向き合いながら極限まで挑んだ作品だ。
『娼年』は4月6日よりTOHOシネマズ 新宿ほかにて全国公開となる。
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