2大オスカー俳優であるメリル・ストリープとトム・ハンクスがスティーヴン・スピルバーグ監督作品で初共演をはたすことも話題の『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』。本年度アカデミー賞最有力候補とも目されているこの映画のパリプレミアが現地時間1月13日に「Cinema UGC Normandie」で開催され、スピルバーグ監督とストリープ、ハンクスが出席した。
シャンゼリゼ大通りに位置する会場で行われた本イベント。レッドカーペットが敷かれた大通り沿いには溢れんばかりの観客が集まり、シックなスーツを身に纏ったスピルバーグ監督、ランバンのブラウスに身を包んだストリープ、ブラックのコートにダークシアンカラーのストールを合わせたハンクスが登場すると、それぞれの名前を大声で叫び、メッセージが書かれたプラカードを掲げるなど大盛り上がり! 熱狂的なファンによる出迎えを受けた3人は笑顔で手を振り、投げキッスを贈るなど快い対応を見せた。
また、本編上映後に3人がステージに登壇すると、客席からはスタンディング・オベーションとともに大きな拍手が起こり、会場のボルテージは最高潮に! スピルバーグ監督は「こんなにもたくさんの方に喜んでもらえるなんてとても嬉しいよ」と喜びを露にし、「この映画の脚本を読んだ時は、まさかほかの予定していた映画より先に撮影するなんて思ってもみなかった。でも今の社会の状況を見て、1971年に起きたこの出来事は今すぐにでも映画を通して伝えなければいけない出来事だと思ったんだ」とコメント。
実在したワシントン・ポストの発行人キャサリン・グラハムを演じたストリープは「この映画で描かれていた世界の状況というのは、みなさんが生きている”今日”とはとても違うものだったと思うわ。当時、女性が会社を率いるということは社会的にとても難しいことで、キャサリン・グラハムはその先駆者となり、新しい世界を開拓したの。彼女の勇敢な行動は今の私たちにも必要なことだと思うの」と熱いメッセージを寄せ、彼女の勇敢な行動を傍で支え、共に戦った同新聞社の編集主幹ベン・ブラッドリーを演じたハンクスは「すべての男たちによる良い行い、偉大な達成の影には、必ずそれを支え、可能にしてきた女性たちの存在があるんだ!」と力強く話した。
アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたワシントン・ポストのキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)が、同紙の編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)らとともに、ライバル紙であるNYタイムズと時に争いながらも連携し、政府の圧力に屈することなく真実を世に出そうと奔走する姿が描かれていく。
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は3月30日より全国公開となる。
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