清々しいほどに品がない、それがTL! 激しすぎてお茶の間で見るのははばかられる

#ティーンズラブ#元ネタ比較

放映中の『25歳の女子高生』公式サイトより
放映中の『25歳の女子高生』公式サイトより

…前編「「1話毎にエロシーン」がお約束! タッチはキュートでも中身は過激なTLが続々映像化」より続く

【元ネタ比較】『25歳の女子高生』後編
エロければ、細かいことは気にしない!

今年度はじめの2017年4月に放送された『僧侶と交わる色情の夜に…』から続く、ティーンズラブをアニメシリーズ化した深夜アニメの通称“僧侶枠”。第4弾となる今回はもう定着してきて、次の“僧侶枠”はなんだろう?と思うようになった。

TL? 僧侶枠って何? 深夜アニメはここまで過激に! 18年も注目必至!!

今放送されている『25歳の女子高生』はタイトル通り、25歳の求職中のヒロイン・花が、出席日数がヤバい従妹の替え玉として高校に通うことになるストーリー。学校には花の高校の同級生だった蟹江が教師として在籍し、彼に正体を見破られてしまうことから秘密の関係が始まる。

展開は無理があって、まず25歳のヒロインが、従妹の友だちに見破られないというのがおかしいし、蟹江は花の正体を知ったために脅して、押し倒して無理やりエロに持ち込む。いや、それ普通に犯罪だから!とツッコミたくもなるが、そこはティーンズラブのお約束。エロければ細かいことは気にしない、という潔さが逆に痛快でもある。

ヒロインも大して抵抗もしないし、保健室や学校内でやられちゃうし、先生は「子供には教えられないことシてやるよ」とSキャラだし、先生が高校生のときはヤンチャ系、と品性はないのがいっそ清々しい。

ただ、地上波のTV放送はショートアニメで、さすがにエロシーンそのものはない。肝心のシーンを見たい場合はComicFestaアニメZoneにて完全版が配信されているので、そちらをどうぞというわけだ。ちなみに完全版の声優は和央きりかと森下京平という、おそらく声優がエロ系をやるときの別名義と思われる。名前を伏せなきゃいけないぐらいに過激だということを察して欲しい。

ただ、地上波でもキスシーンは少女漫画の小鳥キスに比べるとよっぽどディープでエロくて、お茶の間で見るのははばかられるほど。そして、エンディングには原作者ではなく、「メンヘラチャン」の原作者で原宿系イラストレーターの江崎びす子や元AV女優で「アラサーちゃん」の原作者の峰なゆかによる個性豊かなクスッと笑えるイラストが使用されており、来週は誰のどんなイラストだろうと密かな楽しみにもなる。

本編と合わせ、物珍しさにつられてちょっと覗いてみてはいかがだろう。(文:矢野絢子/ライター)

『25歳の女子高生』は放送中。