沢尻エリカが『ヘルタースケルター』(12年)以来6年ぶりに主演をつとめる『猫は抱くもの』。この映画に吉沢亮、ロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸、音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のコムアイが出演していることが発表された。
大山淳子の同名小説を映画化する本作は、“アイドルの夢を諦めた、妄想好きのアラサ―女性”と、“自分を彼女の恋人だと思い込んでいる猫”の関係を描いたハートウォーミングな物語。大島弓子の名作『グーグーだって猫である』の映画版とドラマ版を手掛け、「猫を撮らせたら日本映画界随一」と言っても過言ではない“猫映画の名手”としても知られる犬童一心監督がメガホンをとる。
劇中には実写の猫に加え、擬人化された猫たちが多数登場する。吉沢が演じるのは、主人公・沙織(沢尻エリカ)の相手役で、自分を彼女の恋人だと思い込むロシアンブルーの猫・良男(よしお)役。本作出演に「監督の犬童さん、脚本の高田さん、そして主演の沢尻さんと、いつかお仕事でご一緒したいと思っていた方ばかりの現場で、僕にとって夢のような空間でした。猫だけど自分を人間だと信じている良男を、人間の僕が演じるという。とにかく素直に、沢尻さん演じる沙織のことが好きでしょうがないという気持ちを大切に演じました。たくさんの方に見て頂きたいです」とコメント。
本作が映画初出演となるコムアイが扮するのは、良男の相棒となる猫・キイロ役。「この映画に参加して成長できたことを嬉しく思います。猫の映画と聞いて、猫と遊べる! と思って受けたのに、自分が猫の役だったので、実際に猫と戯れるシーンがなかったのは、落とし穴でした」と茶目っ気たっぷりに述べると、自身の役柄に関しては「どこにも通じ、どこにも属さない。猫は、人間と野生を行き来する生き物ですが、特に私が演じた猫・キイロは人間の元で飼われたり、野良として過ごしたり、流れに任せながらも自分で決めているキャラクターです」とコメント。
峯田が演じるのは、コムアイ扮する猫のキイロをこよなく愛し、主人公・沙織の気になる存在として登場する、画家のゴッホこと後藤保(ごとう・たもつ)役。犬童監督については「オファーを頂いた時に胸が熱くなりました。犬童監督の演出は、細やかで、こちら側に寄りそって意見を言ってくださって、とても心強かったです」と語り、共演者に関しては「主演の沢尻さんは、目がまっすぐで、嘘がなにもない方。コムアイさんは、動物的で、本当に猫みたいでした」と話している。
『猫は抱くもの』は6月23日より新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。
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