染谷将太、門脇麦に「子どもを作ろうって話にはならなかったの?」と尋ねる…2人の関係性は?『ほつれる』本編映像
心の支えであった恋人を失った主人公は、夫と向き合う事を避け続けるのか
演劇界で注目を集める気鋭の演出家・加藤拓也が監督し、門脇麦が主演を務める映画『ほつれる』。本作より、“今は亡き”恋人とささやかなひとときを過ごす綿子(門脇)の本編映像を紹介する。
・なぜ夫ではない「恋人」が必要だったのか? 明かされていく夫婦の真実とは?『ほつれる』予告編
第30回読売演劇大賞優秀演出家賞、第67回岸田國士戯曲賞を受賞した注目の演出家・加藤拓也が、初長編映画『わたし達はおとな』(22年)を経て臨んだ、オリジナル脚本・長編監督映画2作目。ある出来事をきっかけに、夫や周囲の人々、そして自分自身とゆっくりと向き合っていくひとりの女性の姿を捉える。
綿子(門脇)と夫・文則(田村健太郎)の関係は冷め切っていた。綿子は友人の紹介で知り合った木村(染谷将太)とも頻繁に会うようになっていたが、あるとき木村は綿子の目の前で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。
心の支えとなっていた木村の死を受け入れることができないまま変わらない日常を過ごす綿子は、揺れ動く心を抱え、木村との思い出の地をたどる。過去を振り返るうち、綿子は夫や周囲の人々、そして自分自身と、ゆっくりと向き合っていくことになる。
主人公・綿子を演じるのは、『愛の渦』(14年)『あのこは貴族』(21年)などで注目を集め、話題作への出演が続く俳優・門脇麦。日本映画界で存在感を放ち続ける門脇が、全シーンを通してカメラが捉える綿子の揺れる心の機微を、繊細な佇まいで演じる。
夫・文則には、舞台・映画・ドラマとマルチに活躍する田村健太郎。さらに、その存在が大きな転回点となる木村を染谷将太、綿子の親友を黒木華が演じるなど、実力派俳優陣が集結し、絡みあう深甚な人間模様を描き出す。
紹介する本編映像には、木村(染谷)と綿子(門脇)が空港の展望デッキでデートを楽しむ、かつてのひとときが映し出されている。「2人で子どもを作ろうって話にはならなかったの?」と聞く木村に、綿子は「お義母さんはそうしてほしそうだけど。文則も2人面倒見るのは難しいんじゃないかな」と答え、「それに、向こうの子どもが中学生とかになった時にどう思うんだろうとか、そういうのも気にしてるかな私」と、夫・文則(田村)と前妻の間にいる子どもを気遣う様子を見せる。2人の穏やかな表情と、実際には互いが夫婦関係ではないことが伺える会話の内容とのギャップがもどかしい。
手をつなごうとする木村の手を一度は振りほどく綿子だったが、お互いのお腹に触れあったりとじゃれ合いながら再び手を握られるともう振りほどこうとはせず、恥ずかしそうに微笑みながら受け入れる。夫とすれ違いが続くなかで、綿子が木村と居る事で幸せを感じていたことが伺えるシーンだ。
事故の後、心の支えであった木村を失った綿子は、このまま夫と向き合う事を避け続けるのか、木村の死を受け止めることができるのか。彼女にとっての幸せとは…。綿子の表情から、彼女の本当の感情は何なのかと、思いを馳せずにはいられない本編映像となっている。
『ほつれる』は現在公開中。
・[動画]人妻・門脇麦、恋人・染谷翔太に手を握られじゃれ合うデート/映画『ほつれる』本編映像
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