リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林らが出演し、今年1月に製作が発表されていた是枝裕和監督の長編14作目となる最新作のタイトルが『万引き家族』に決定し、追加キャストが発表となった。
・リリー・フランキー、樹木希林らが出演!是枝裕和監督最新作が始動
本作は、東京の下町に暮らす一見どこにでもいそうな平凡で貧しい家族が、実は「犯罪」で生計をたて、ひっそりと暮らしていたという、「犯罪」でしか繋がれなかった家族たちの物語。
再開発が進む中、ポツンと残された古い住宅街。日雇い仕事の父・治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は“親子”ならではの連携プレーで万引きに精を出している。その帰り道、団地の廊下で凍えている幼い女の子を目にした治は思わず家に連れて帰ってしまう。突然、子どもを連れてきた夫に腹を立てる信代(安藤サクラ)だったが、体中傷だらけのじゅり(佐々木みゆ)の境遇を察し、面倒をみることに。祖母、初枝(樹木希林)の年金を頼りに暮らすその一家は、風俗のバイトをしている信代の妹・亜紀(松岡茉優)に、新しい家族のじゅりも加わり、貧しいながらも幸せに暮らしていた。だが、ある事件をきっかけに家族の隠された秘密が明らかになっていく。
今回のタイトル決定に関して是枝監督は「この映画の企画がスタートした1年前から、僕の中でいろんなタイトルが浮かんでは消え、結局最初に付けたタイトルに戻りました。実は、万引きする人たちのお話であると同時に、万引きされた人たちの物語でもあるという二重の意味を込めたタイトルなのですが、そこは出来上がった映画を見て頂くとご理解頂けるのではないか、と思っています」と話している。
また、前述のストーリーの中でも触れているが、既に『そして父になる』で庶民的な父親を好演したリリー・フランキー。是枝組初参加で、リリー・フランキーの妻役を演じる安藤サクラ。安藤の妹役で若手注目女優の松岡茉優。是枝作品の家族に欠かせない祖母役の樹木希林。オーディションで抜てきされた2人の子役、城桧吏と映画初出演となる佐々木みゆの名前が発表されている。
本作の出演依頼を受けたことに池松は「とても嬉しく思いました。是枝監督には、何度でも作品づくりに関わりたいと思わせてくれる作家性と力と人柄とユーモアがあります」、高良は「この仕事を始めた頃から憧れてきた監督なので。いつかご一緒したいと思い俳優を続けてきたので、目標が叶い嬉しかったです」、池脇は「以前から存じ上げている監督でしたので『あ、やっと会えるんだ』という喜びがわいてきました」と話している。
『万引き家族』は昨年12月15日にクランクインし1月27日にクランクアップ。6月より全国公開となる。
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