トニー・レオン、ヴェネツィア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞! 記者会見で感極まり「泣かされました」
30年以上を共に過ごす妻カリーナ・ラウへの感謝や次回作についても語る
現在イタリアで開催中の第80回ヴェネツィア国際映画祭で2日(現地時間)、香港を中心にハリウッドでも活躍する国際俳優、トニー・レオンが生涯功労賞にあたる栄誉金獅子賞を贈られた。
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『悲情城市』(89年)、『シクロ』(95年)、そして『ラスト、コーション』(07年)とヴェネツィア国際映画祭の最高賞である金獅子賞に輝いた3作に出演しているレオン。彼への栄誉金獅子賞授与のプレゼンターを務めたのは『ラスト、コーション』のアン・リー監督だった。
リー監督は、目で演技すると定評のあるレオンについて、以下のように紹介した。
「彼の目には、人々を心から感動させる何かがあります。彼の目の見かけについてや演技の技術のことを話しているのではありません。彼の目は彼の素晴らしい魂への窓です。彼の一瞥は他の多くの俳優のモノローグよりも強力で、あなたを夢へと誘い、想像へと導きます」。
受賞に先立って行われた記者会見で、レオンは「私は全ての感情を内に秘めるように言われて育ちました。人前で自分の感情を全て見せることはありません」と語っていたが、リー監督の言葉には感極まった様子で涙ぐみ、「泣かされました」とスピーチを始めた。
まず、30年以上共に過ごしている妻で俳優のカリーナ・ラウの名を挙げ、これまで一緒に仕事をしてきた人々、ファンにも感謝を捧げたレオンは「香港で育ったことにとても感謝しています」と語り始めた。
「その後、香港映画界全体に育まれたことにもです。そこで私の俳優のキャリアが始まりました。過去41年間一緒に仕事をした素晴らしい人々とこの栄誉を共有し、彼らに感謝を述べたいと思います。これは彼らへの、そしてもちろん香港映画へのトリビュートでもあるからです」。
レオンの次回作は、『心と体と』(17年)や『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』(21年)などで知られるハンガリー出身のエニェディ・イルディコー監督の『Silent Friend(原題)』。
「演じる役の準備には時間をかけます」と記者会見で語ったレオンは「ヨーロッパで出演する次の映画では、8ヵ月かけるつもりです」と明かした。
「実在の科学者を演じる予定だからです。脳神経科学が何たるか、全く知りませんでした。ですので、たくさんの本を読み、様々な大学を訪問し、監督に『少しずつやっていく必要があります。そうすることで、ある一定期間を経て、無意識のうちに役に入り込めるので』と伝えました」と話している。
また、インスタグラムではトロフィーと一緒にポーズした写真に「GRAZIE(ありがとう)!」とコメントをつけて投稿。トロフィーを持つ愛妻カリーナ・ラウにキスする写真には、カリーナが「おめでとう! あなたは本当に最高!」とコメントしている。
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