米林監督も大満足!『メアリと魔女の花』制作陣が語る4K Ultra HDの魅力とは?

#メアリと魔女の花

『メアリと魔女の花』
(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
『メアリと魔女の花』
(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
『メアリと魔女の花』
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4K Ultra HDの魅力語る3人。左から古城環氏、奥井敦氏、柏木吉一郎氏
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『メアリと魔女の花』ブルーレイ(5800円+税)
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『メアリと魔女の花』コレクターズ・エディション:4K Ultra HD(1万2000円+税)
(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会

昨年夏に大ヒットした『メアリと魔女の花』のブルーレイ&DVDがいよいよ3月20日にリリース。さらに、驚異の映像美の再現を可能にする「4K Ultra HD」とブルーレイをセットにした「コレクターズ・エディション:4K Ultra HD(数量限定)」も同日リリースされる。この発売に先駆け、4K Ultra HDの制作に携わったパナソニック次世代AVアライアンス担当の柏木吉一郎氏、本作の映像演出を手掛けた奥井敦氏、ポスプロコーディネートを担当した古城環氏の3名が、最新メディア4K Ultra HDについて語った。

今夏大ヒットの米林宏昌監督作『メアリと魔女の花』がついにパッケージに!

本作はスタジオジブリを退社したプロデューサーの西村義明が新たに立ち上げたアニメーション制作会社「スタジオポノック」の第1回長編アニメーション映画。ジブリ作品の『思い出のマーニー』に続き、米林宏昌監督と2度目のタッグを組み、昨夏の劇場公開で子どもから大人まで幅広い世代に支持され、興行収入32.9億円という大ヒットを記録した。

一方、4K Ultra HDとは、解像度・輝度・色域の3要素が従来のブルーレイを遥かに超える新メディア。解像度は従来のブルーレイの4倍となる4K解像度。輝度はこれまで表現不可能だった光や闇を映すHDRを採用。色域は色表現に制限があった従来のブルーレイに比べ、人間が視覚する色に限りなく迫ることが可能になっている。さらに音声もドルビーアトモスで、よりリアルな臨場感の多次元サウンドが楽しめるようになっているのだ。

中でも、話題になったのはHDRという新技術。HDRとは「High Dynamic Range(ハイ・ダイナミック・レンジ)」の略で、映像の「輝度」の表現範囲を広げた技術。従来の約100倍の輝度に対応し、より明るく、より細かく“光”の表現が可能になった。

奥井氏は、そのHDRの効果が顕著なシーンとして、メアリの魔法が青く輝く場面を挙げる。従来、映像を明るくするには全体的に白くするしかなかったが、HDRでは色の持ち味はそのままで明るくすることができるという。まばゆい光で青く輝く魔法のシーンは、画面の中からキラキラと美しく輝き、見る者を魅了する。

また、これまでもジブリ作品のブルーレイ化を手掛けてきた柏木氏は、制作上の苦労も多かったと打ち明ける。輝度が大幅に広がったことにより、少しでも気を抜くと映像がはっきり出過ぎるというのだ。だからこそ、気の遠くなるような微調整が必要で「スタジオポノックさんの作品らしく、やわらかい自然な風合いをそのまま伝えることは、とても大変でした」と高性能ならではのバランス調整に苦労したと振り返る。

これらの苦労を乗り越えて、奥井氏は「初めての挑戦で困難もあったが、できる限りの調整をした」と自負する。そして多大な苦労を乗り越えて完成した4K Ultra HDのできばえに「米林監督は非常に満足していました」と目を細めた。

さらに、古城氏が手掛けた4K Ultra HDの「音」にも注目。今回のために、音の素材がわかれている状態まで戻り、そこからもう1度音の空間表現を作り直したが、膨大な時間がかかったと振り返る。そして「まるで音に包まれているような空間に仕上がっていますので、ぜひ体感していただきたい」と太鼓判を押した。

『メアリと魔女の花』は3月7日より先行デジタル配信開始。3月20日にブルーレイ(5800円+税)とDVD(4700円+税)、「コレクターズ・エディション:4K Ultra HD+ブルーレイ(数量限定)」(1万2000円+税)がリリースとなる。

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