スタジオジブリを退社した米林宏昌監督が、ジブリ作品の『思い出のマーニー』(13年)に続きプロデューサーの西村義明と2度目のタッグを組み誕生した『メアリと魔女の花』。西村プロデューサーが米林監督の新作を作るために設立したアニメーション制作会社「スタジオポノック」第1回長編アニメーション作品でもあるこの映画の本編に隠された秘密について同氏が明かした。
・米林監督も大満足!『メアリと魔女の花』制作陣が語る4K Ultra HDの魅力とは?
本作は子どもから大人まで幅広い世代に支持され、興行収入32.9億円という大ヒットを記録。この森にしかなくて、7年に1度しか咲かない禁断の花「夜間飛行」が、かつて、魔女の国から盗み出された禁断の「魔女の花」であったことを知った少女メアリが、一夜限りの不思議な力を手に入れほうきに乗って、雲海がそびえた立つ魔女の国へと飛び立つところから展開。
「魔女の花」の力で魔女となった少女メアリの奇想天外な大冒険と、やがて“小さな勇気”を持って自分の力で失敗や困難に立ち向う姿を、米林監督ならではの表現力と演出で描いた“出会いと希望の物語”でもある。
そんな本作について、今回、西村プロデューサーが作品にまつわるトリビアや隠されたエピソードを披露。同氏は「こんな所にこんなものが!? と、米林作品には時にユーモアがあり、時に驚かされる小道具や人物が描かれます。メアリが暮らす家の小物の模様、マダム・マンブルチュークの奇抜な魔法道具、学生が集まる場ではボディビルをやっていたり……」と、本編内に米林監督のユーモアがふんだんに盛り込まれていることを示唆。
「でも一番のお気に入りは、メアリが閉じ込められた金庫室の巨大な門を装飾する魔法文字。僕らに縁ある映画のタイトルが隠されています。クリエイターの遊び心をDVDやブルーレイで探り当ててください」とヒントを明かした。いったい、どんな映画タイトルが隠されているのかは、ひと足先に『メアリと魔女の花』が楽しめるデジタル配信で探してみてほしい。
本作の魅力の1つとして、摩訶不思議な魔法世界を舞台に“ワクワクドキドキ”の大冒険がダイナミックに描かれていることが挙げられる。西村プロデューサーのおすすめは「マダム・マンブルチュークとドクター・デイによって変わり果てた姿にされてしまった動物たちが大脱走するシーン」だそうで、「僕から見ても圧巻のひと言です」と太鼓判!
また本作は、自分の力で失敗や困難に立ち向っていく少女メアリの成長が丁寧に描かれている。西村プロデューサーは、メアリ同様、“新たな一歩”を踏み出そうとしている人たちへ「魔法のような技術が日々現れて、色々なものが変わりゆく世の中で、何を思うか、何を共有したいのか、大きな森で迷わずに歩み続けるために、忘れてはいけない大事なものは何なのか。そういうことを考えながら、大人たちが必死になって手で描き続けました。11歳のメアリのように、元気で、笑顔で、時に涙もし、それでも立ちあがり、自分ではない誰かのために歩みだす姿に、色々なことを感じて楽しんでいただければ嬉しいです」というメッセージを寄せている。
『メアリと魔女の花』は先行デジタル配信中。3月20日よりブルーレイ(5800円+税)とDVD(4700円+税)、「コレクターズ・エディション:4K Ultra HD+ブルーレイ(数量限定)」(1万2000円+税)がリリースとなるほか、同日、ブルーレイ&DVDレンタルもスタートとなる。
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