藤原喜明、アントニオ猪木は「少年がそのまま大きくなったような純粋な人」藤波辰爾らと思い出振り返る
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映画の指針となったのは棚橋弘至の”とある一言”だった
“燃える闘魂”アントニオ猪木の真実に迫る、新日本プロレス創立50周年企画映画『アントニオ猪木をさがして』がついに完成。9月20日にレッドカーペット&完成披露試写会が都内ホールで実施され、神田伯山、藤波辰爾、藤原喜明らが登壇した。
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まずは猪木を象徴する“闘魂カラー”である真っ赤なレッドカーペットを、神田伯山(講談師/出演者)、藤波辰爾(プロレスラー/出演者)、藤原喜明(プロレスラー/出演者)、和田圭介監督&三原光尋監督(本作監督)、大槻ケンヂ(ミュージシャン)、橋本マナミ(女優)、馬場園梓(芸人)、Sareee(女子プロレスラー)、アントニオ小猪木(芸人)、三谷紬(テレビ朝日アナウンサー)が闊歩。それぞれ猪木に対する印象や愛、思い入れなどを語った。
続いて行われた本編上映後の舞台挨拶では、神田、藤波、藤原明、和田&三原監督が登壇。総監督を務めた和田監督は「猪木さんの生涯や人生を描くには映画の尺では難しいのではないか」と当初は悩んだというも、「棚橋弘至さんに話をした際に『猪木さんを知らない世代にも伝わる映画にしてほしい』と言われた。その言葉が指針になった」と明かした。
ドラマパートを担当した三原監督は、幼少期の金曜夜8時のテレビは家族で新日本プロレスの試合を見ていたと振り返り、「オファーを頂いた際は震えましたが、猪木さんへの僕なりのラブレターだと思って描きました」と胸の内を語った。
プロレスファンの伯山は、「猪木さんファンが多い中で自分でいいのか?と思ったが、ここで遠慮をしたら一生後悔すると思った。まさに猪木さんの『迷わず行けよ、行けばわかるさ』という言葉が背中を押した」と猪木の名言でオファーを快諾したという一方、「自分の代わりに出たやつが自分の気に入らない奴だったら嫌だから」と持ち前の毒舌を吐いて会場を盛り上げた。
猪木と長い時間を共にした藤波は、「猪木さんとの宝物がまた一つ増えたようで、いい思い出になりました。『アントニオ猪木をさがして』というタイトルも凄くいい」と嬉しそう。藤原は「この企画の話を聞いたときは『おいおい、難しいことだぞ』と監督に言ったけれど、完成した作品を見たら上手くまとまっていて感動しました」と絶賛した。
そんな藤原が、猪木亡き後に自宅で物音がしたりすると猪木を思い出すと言うと、藤波も「僕も家の中でドアとかに体をぶつけたりすると猪木さんを思い出す」と共感。すると藤原はすかさず「よく殴られたもんなあ。試合前に血を流していたな。ぶん殴られても、ありがとうございました!だった。今だったら考えられないよな」と昭和ならではの豪快エピソードをぶっちゃけた。
また、猪木との思い出を聞かれた藤波は、「猪木さんとは横浜で60分の勝負をした仲だけれど、プライベートで蕎麦屋に呼ばれたりするときは緊張して直立不動だった。ファンだった時の気持ちが蘇る。でも猪木さんには怖い中にも優しさがあった。そして寂しがり屋だった。人が大勢いると機嫌がいいけれど、2人きりになったりするとどこか寂しさを感じた」と知られざる猪木の一面を紹介。
猪木とよく酒を飲んだという藤原も、「酔っぱらったふりして『アントン(猪木さんの愛称)と呼んでいいですか?』と聞くと『いいよ』と言ってくれた。プロレスでは怖い人だったけれど、私生活では少年がそのまま大きくなったような純粋な人だった」と飾らない人柄を偲んだ。
伯山は猪木の言葉の力について、「何の気ない言葉でも猪木さんだからこそありがたみを感じる。ダジャレを放ってスベっている時ですらありがたい。それは猪木さん自身に魅力があるから。猪木さんが発する言葉を聞くと楽しいし嬉しい。もはや言葉を超越した存在。ダジャレがウケたりウケなかったりするのもチャーミング」と幸せそうに解説した。
さらに伯山は「元気とやる気を求めている今の日本において、この映画が一番ふさわしい。猪木さんの試合を大スクリーンで見ると元気を頂ける。元気のない今の日本だからこそ、この映画を見て気持ちを奮い立たせてもらえたら最高です」と呼び掛けた。
舞台挨拶の最後は、登壇者&観客全員で「1、2、3、ダアー!」の大合唱。本作の大ヒットを祈願した。
『アントニオ猪木をさがして』は10月6日より全国公開。
・『アントニオ猪木をさがして』完成披露試写会の写真はこちらから!
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