主演のヴィオラ・デイヴィスが迫真の演技で、アフリカ系アメリカ人女性として初のエミー賞ドラマ部門主演女優賞受賞(2015年度)という快挙を成し遂げた、型破りなサスペンスドラマ『殺人を無罪にする方法』。続く2016年、2017年も連続でデイヴィスが同賞主演女優賞にノミネートされたこのドラマのシーズン3がリリース中だ。
製作総指揮を手がけるのは、『グレイズ・アナトミー』や『スキャンダル』といった人気ドラマを次々に世に送りだしているションダ・ライムズ。証拠隠滅や偽造に脅迫、どんな汚い手を使ってでも依頼人を無罪放免に導く冷酷非道な豪腕弁護士アナリーズというキャラクターを生み出し、世界中のドラマファンを魅了した。
デイヴィスは、『ダウト〜あるカトリック学校で〜』(08年)で助演女優賞、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(11年)で主演女優賞と、2度に渡ってアカデミー賞にノミネートされており、『フェンス』(16年)では見事、同賞助演女優賞に輝いた演技派女優。
また、映画『フェンス』と同じ米劇作家オーガスト・ウィルソンの戯曲を舞台化した「Fences」(10年)ではトニー賞主演女優賞にも輝いている。『殺人を無罪にする方法』のエミー賞を加えると、映画界・演劇界・テレビ界を代表する演技賞の全てを制したこととなる。これは黒人女優として初の快挙だ。
そんなデイヴィスが本作で演じているのは、刑事事件専門のスゴ腕女性弁護士アナリーズ・キーティング。裁判で勝つためなら証拠の隠蔽や捏造、賄賂に恐喝などなんでもあり。ただし、決して悪徳弁護士というわけではなく、理不尽な裁判から依頼人を守ろうという彼女なりの強い責任感ゆえの行動なのだが、そのせいで法曹界では彼女を敵視する人物も多い。また、幼い頃に親戚から性的虐待を受けるなど、様々な過去のトラウマを抱えており、弱者に対する優しさも垣間見せる。タフで冷酷非情な表の顔と弱くて繊細な裏の顔を持つ、とても人間臭い女性なのだ。
弁護士の傍ら、大学教授としてロースクールの教壇に立つアナリーズは、ゼミの受講生の中から特に優れた5人の学生、通称「キーティング5」を選び、自らの法律事務所でインターンとして雇う。刑事事件裁判の最前線でアナリーズが彼らに叩き込むのは、彼女が長年の弁護士経験で培った「殺人を無罪にする方法」だ。
今回のシーズン3では、彼女を誹謗中傷するビラが大学周辺に撒かれ、アナリーズは弁護士としても教授としても苦しい立場に追い込まれる。何者かが彼女を陥れようとしているのだが、はたしてそれは誰なのか? さらに、アナリーズにとって最も身近な人物の1人が殺害され、彼女が容疑者として逮捕されるという衝撃の展開が! この過酷な運命と最大の危機にアナリーズはどう立ち向かうのか? ますます目が離せないシーズンとなりそうだ。
『殺人を無罪にする方法 シーズン3』はDVDレンタル中、DVD Part1、2(4700円+税)で発売中。全話デジタル配信中だ。
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