映画『いぬやしき』完成披露試写会が、3月29日、この日オープン初日を迎えたTOHOシネマズ 日比谷で行なわれ、主演をつとめるとんねるずの木梨憲武をはじめ、佐藤健、本郷奏多、三吉彩花、佐藤信介監督が登壇した。
本作は、『GANTZ』でもタッグを組んだ奥浩哉原作×佐藤信介監督という組み合わせの新感覚バーチャルムービー。突然起きた事故をきっかけに超人的な能力を得たおじさんサラリーマンと、同様の能力を得た高校生が、それぞれ違う目的で力を行使しようとすることによって起こる騒動を描く。
木梨にとって、約16年ぶりの主演映画となったが「私は56歳ですが、じじいでよかった。じじいだからこそ、この役がやれた」と笑顔を見せると「いまから約1年前に2ヵ月間かけて撮影しましたが、撮影後も、編集の現場などに伺ったりして、待ちに待っていました。ようやくこの日が来ました」と感無量な表情を浮かべる。
共演の佐藤も「個人的に自分の芝居には反省点が多く、恥ずかしさはありますが、そんなことが関係ないと思えるぐらい、VFXの技術が衝撃的で『日本映画はここまできたか』と思いました」と出来に自信をのぞかせる。
佐藤監督も「いろいろな部分にCGが使われているのですが、木梨さんや佐藤さんの一部もCGで表現されているところがある」と語ると「日本映画でも初めての試みというところが多く、テストで作った映像を見たときは僕も驚いたぐらいです」とクオリティの高さをアピールする。
凝りに凝った映像を作り出すため、待ち時間が多かったという本撮影。現場には焼き鳥の屋台などもあったというが、木梨と父娘を演じた三吉は「待ち時間にスタッフさんとコミュニケーションをとることが多かったのですが、スタジオの外からいい匂いがするので、のぞいてみると木梨さんが焼き鳥を焼いているんですよ」と証言。
撮影でも、撮影の外でも映画を堪能したという木梨は「この撮影チームはものすごく人が多く驚いた。久しぶりに、作品を作って行くことの美しさを味わえました」と語ると、「この作品によって生まれ変わった気分。CGが多く、現場では裸でマーキングされることが多かった。僕の身体的なデータは佐藤監督がすべて持っているので、これからはCG男優としてやっていきたい」と壮大(!?)な抱負を語っていた。
『いぬやしき』は4月20日より全国公開となる。
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