キアヌ・リーブスとアクション映画の達人が繰り出す超絶アクションがスゴイ!『ジョン・ウィック』人気の秘密を解き明かす

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キアヌ・リーブス
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絶好調の『ジョン・ウィック』に2つの新企画が登場!

【興収レポート】キアヌ・リーブス扮する伝説の殺し屋ジョン・ウィックが活躍するシリーズ4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が9月22日から公開される。一足早く公開されたアメリカではシリーズ最大のヒットを記録している。シリーズ4作のアメリカの興収とアメリカ以外の興収を見ると——

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14年(日本公開15年)『ジョン・ウィック』4300万ドル、4300万ドル
17年『ジョン・ウィック:チャプター2』9200万ドル、8000万ドル
19年『ジョン・ウィック:パラベラム』1億7100万ドル、1億5700万ドル
23年『ジョン・ウィック:コンセクエンス』1億8700万ドル、2億3900万ドル

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シリーズは回を重ねるごとに興収を伸ばし、人気の裾野を広げてきた。人気スター主演のアクションシリーズといえば、トム・クルーズの『ミッション:インポッシブル』シリーズが代表例。直近の興収を見ると『デッドレコニング PART ONE』アメリカ1億7100万ドル、アメリカ以外3億9200万ドル。『ジョン・ウィック』はアメリカでは肩を並べる人気シリーズに成長したといえる(アメリカ以外の興収では『ミッション~』が上だが)。

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人気の秘密はジョン・ウィックの超絶アクションだ。彼の必殺技は、打撃・投げ・関節技などの格闘術と銃撃を組み合わせた近接戦闘術。拳銃を持ちながら敵に打撃を与えたり、相手を投げ飛ばしつつ、すきを見て銃撃し抹殺する。数多くの敵を拳銃やライフル、時にはナイフや手斧を使って倒していく。『コンセクエンス』ではシリーズで初めてヌンチャクも使っている。ジョンが身に着けるオーダーメイドのスーツは防弾仕様の特殊生地だが、撃たれる姿は見ていてハラハラの連続だ。

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シリーズを監督するチャド・スタエルスキは、『マトリックス/リローデッド』『エクスペンダブルズ』などのアクション映画でスタント・コーディネーターを務めてきた「アクション映画の達人」。アクションを丁寧に映すロング・ショットや、アクションの連続性を損なわないカット割りでキアヌの超絶技をスピーディーに、かつスタイリッシュに描いている。さらに本作では、ドローンに搭載したカメラからも撮影。上空から見下ろす「神の目線」が長回しで描写する戦いもある。大半のスタントをキアヌ自身が行っているのもポイントだ。役作りのために数ヵ月間に渡り柔術や射撃、ドライビングのトレーニングをこなしている。

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シリーズは新たな広がりを見せ、2つの新企画が登場する。1つは、シリーズの前日譚となるドラマ『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』。アマゾン・プライム・ビデオで9月22日に日本ほか各国で配信される(全3話)。1970年代を舞台に、殺し屋たちの聖域として登場するホテル「コンチネンタルホテル・ニューヨーク」の起源を描く。

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もう1つは、スピンオフ映画『バレリーナ』(原題)が24年に公開される。アナ・デ・アルマス演じる主人公が、家族を殺害した殺し屋たちへの復讐を果たすべく暗殺者としてのスキルを開花させていく物語。本家シリーズのキアヌ・リーブス(ジョン・ウィック役)、イアン・マクシェーン(ウィンストン役)、先日他界したランス・レディック(シャロン役)、第3作『ジョン・ウィック パラベラム』で初登場したアンジェリカ・ヒューストン、そして『ウォーキング・デッド』のノーマン・リーダスが共演している。

シリーズ第5弾の製作は発表されていない。だが、新企画で人気が広がれば、第5弾の製作に弾みがつくだろう。(文:相良智弘/フリーライター)