GACKT、まさかの高校生役で二階堂ふみとW主演!『翔んで埼玉』

#GACKT

『翔んで埼玉』でW主演する二階堂ふみとGACKT
『翔んで埼玉』でW主演する二階堂ふみとGACKT
『翔んで埼玉』でW主演する二階堂ふみとGACKT
二階堂ふみ演じる壇ノ浦百美とGACKT扮する麻実麗
(C)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社
(C)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社

二階堂ふみとGACKTのW主演で、地方ディスマンガの火付け役として知られる「翔んで埼玉」が実写映画化されることが発表された。二階堂が初の男役に扮し、GACKTがまさかの高校生役を演じる。

二階堂ふみとGACKTが演じる壇ノ浦百美役と麻実麗の原作ビジュアルはこちら

原作は、1978年に連載が開始された「パタリロ」などで一世を風靡したマンガ家・魔夜峰央(まや・みねお)が1982年に発表した作品。このコミックが2015年に「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」(宝島社)として30年ぶりに単行本として復刊されたことをきっかけに、テレビ番組、SNS、インターネットなどメディアで多数取り上げられ、大反響を呼んだ。

魔夜が作品発表当時、埼玉県所沢市に住んでいたことから「埼玉」を題材に、「埼玉から東京に行くには通行手形がいる!」「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉狩りだー!」など埼玉県を徹底的にディスるセリフが話題を呼び、後に続く地方ディスマンガの火付け役と言われるようになり、上田清司埼玉県知事からも「悪名は無名に勝る」と県公認(!?)のお墨付きコメントをもらうまでの傑作地方ディスマンガになった。

プロデューサーをつとめるのは若松央樹。その若松プロデューサーと何度かタッグを組んでおり、現在上映中の『今夜、ロマンス劇場で』でもメガホンをとった武内英樹が監督をつとめる。2人は「久しぶりにバカなことをやりたい!」と意気投合。だが、「翔んで埼玉」は未完の作品。その続きを考えるために脚本家も交えてオリジナルの展開を模索し、大都会・東京から虐げられた埼玉が、自由を求めて徒党を組み戦うという原作の設定に、新たに「千葉」という対抗組織も用意。同じく東京から迫害を受けている埼玉と千葉が、どのように物語を形成していくのか? そして、相容れない土地に生まれた2人の間に芽生えた“愛”がどうなっていくのか? という2つのテーマを携えたストーリーを構成した。

物語の構成と共に、主役2人のキャスティングも進行。東京都知事の息子で、白鵬堂学院の生徒会長=エリートとして華々しく学生生活を送る壇ノ浦百美(だんのうら・ももみ)役は、当初、原作の設定を変更し、女性にしてもよいかという意見も出ていたという。そこで浮かび上がってきたのが二階堂ふみ。

だが、若松プロデューサーが二階堂本人に「女性に変えようかと思っている」と説明するも、原作を読んだ二階堂から「これ、私が男性の役をそのまま演じたほうが面白くないですか?」と提案され、原作通り名前も外見も女性っぽいのに、実は男性というキャラクターのまま進められることになった。

一方、二階堂演じる百美が淡い恋心を抱く、容姿端麗でアメリカ帰り、でも実は埼玉県出身の転校生・麻実麗(あさみ・れい)役には、原作者も交えたキャスティング会議で、満場一致でGACKTに決定。とはいえ、麻実麗は18歳の高校生という設定。「原作の魔夜さんのご指名なら…」と引き受けたGACKTも、自らが高校生役を演じてよいものかと思い悩みながら衣装合わせなどに挑んだという。

本作で壇ノ浦百美役を演じることに二階堂は「埼玉のプライドをかけた戦い、そしてそこから生まれる純愛ボーイズラブ。どのような作品になるのかは全く想像できませんが、精一杯真面目にふざけられたらと思います!」とコメント。

原作者の魔夜は、二階堂の出演決定に「最近テレビでお顔は拝見しておりました。なんだか面白いキャラの人だなぁと、いい意味で、思っておりましたので今回の役はぴったりかもしれません。映画の中で思い切り遊んでいただけたらと思います」と話している。

また、麻実麗役を演じるGACKTに関しては「まさかオファーを受けていただけるとは思いませんでした。最初GACKTさんのお名前が上がった時、そこにいた一同全員がのけぞり次の瞬間、ありか、と頷いたものです。願ってもないキャスティングですが、この役がGACKTさんの人生の汚点にならないことを祈っております」とコメント。

当のGACKTは「このオファーがあった時は、『設定に無理があるんじゃないかな?』とは思ったんですけれども、ずっと以前から魔夜先生の作品のファンだったっていうことから、先生からの指名ということであればやるしかない、、、という想いで、今回の作品は受けてしまいました(笑)。正直なところ、『ボクの歳で高校生ってどうなのか?』という気持ちは未だに払拭できてはいないんですが、この漫画自体がかなり無理のある設定の漫画ですので、無理がもう一つぐらい増えても問題ないかなとは思っています。(二階堂)ふみちゃんとは、こういう形で一緒に共演できるのは嬉しいと思ってます。番組以来の久しぶりの再会なので楽しみです。ふみちゃんにとって最高の相手役、最高のキャラクターで撮影に入れるように作り込んでいきたいと思います」と述べている。

『翔んで埼玉』は2019年公開予定となっている。