義足を隠し活動する⼥⼦⾼校⽣モデル…彼女が「障がいは個性」と捉え活動する道のり描く『シンデレラガール』

#シンデレラガール #三原羽衣 #伊礼姫奈 #佐月絵美 #太田将熙 #映画 #森山風歩 #泉マリン #田口音羽 #筒井真理子 #緒方貴臣 #輝有子 #辻千恵 2023.10.09

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進行性筋ジストロフィー（PMD）と診断されたモデルの森山風歩らが監修

『子宮に沈める』（13年）『飢えたライオン』（17年）の緒方貴臣監督が、義足のモデルが自らの障がいポジティヴに捉えるまでの心の動きを描く映画『シンデレラガール』。本作より、特報を紹介する。

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12歳の時に病気で⽚脚を切断した音羽。その後も⼊退院を繰り返し、中学校の卒業式にも参加できなかった。そんな⾳⽻のために、クラスメイトたちがサプライズの卒業式を病院の屋上で行い、その動画がSNSで話題になり、音羽にモデルのオファーが舞い込む。義⾜の⼥⼦⾼校⽣モデルという特異性もあり、一時的に注⽬されるも、その後のモデルとしての仕事は義⾜を隠したものばかりだった。

⼀⽅、マネージャー・唯は、⾳⽻と一緒に義足のファッションブランドで「義足を障がいの象徴でなく、個性として捉えてほしい」という理念を聞き、⼼を動かされる。義⾜をもっと押し出していこうと決める2人。やがてファッションショーに出演できるチャンスがやってくるが…。

大阪2児放置死事件を基にした『子宮に沈める』、フェイクニュースによって自殺に追い込まれる少女とメディアの過熱報道による現代社会の歪みを描いた『飢えたライオン』。誰もが被害者にも加害者にもなりうる世界を容赦なく描いてきた緒方監督による本作は、進行性筋ジストロフィー（PMD）と診断されたモデルでもある森山風歩らの監修のもと、「義足は障がいの象徴」とネガティブに捉えていた主人公の義足のモデルやそのマネージャーが、ポジティブに捉えられるようになるまでの心の変化を描く。

シンデレラコンプレックス（Cinderella complex）とは、男性に高い理想を追い求め続ける、女性の潜在意識にある「依存的願望」を指摘したシンドロームの名称。本作は、「魔法」や「白馬の王子様」に依存した他力本願な、前時代的女性像である「シンデレラ」へのアンチテーゼとなる作品である。

主人公・音羽役には、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』で主人公の推しを演じ、JTB「いよいよ海外旅行はじまる」などCMでも活躍中の伊礼姫奈。音羽の人生に大きな影響を与えるファッションデザイナー・五十嵐役を、『淵に立つ』（16年）『よこがお』（19年）『波紋』（23年）に主演した筒井真理子が演じる。

また、マネージャー・唯役に、主演映画『たまつきの夢』（19年）がTAMA NEW WAVE2022の「ある視点」部門に正式出品された辻千恵。看護師・桜役に『個人差あります』の泉マリン、医師の内藤役に純猥談短編映画第3作『私もただの女の子なんだ』主演の太田将熙、母・多佳子役にベテランの輝有子が出演するほか、音羽の仲良しグループのメンバー役に佐月絵美、三原羽衣、田口音羽が集結した。

撮影監督を務めるのは、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞の『淵に立つ』や『よこがお』の根岸憲一。『飢えたライオン』でもタッグを組んだ緒方監督が、根岸による撮影の繊細な機微を求め、再タッグが実現した。

紹介する特報は、ファッションデザイナーの五十嵐が、松葉杖をついて歩く主人公・音羽の姿を見つめるシーンから始まる。「あの子、確か…」と関心を持つ五十嵐に対し、そばにいる男性は「義足を売りにした子ですよ」と説明をする。音羽は女子高生モデルとして活動を始めるが、撮影では義足を隠すことを要求される。やがて彼女は義足を障がいではなく、自分の個性として打ち出したいと考えるようになるが…。

『シンデレラガール』は11月18日より全国順次公開。

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・［動画］義足の女子高校生モデル、障害を個性として表現！映画『シンデレラガール』特報