『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』と、次々に大ヒットアニメーション映画を生み出し、国内外で高評価を受ける細田守監督の3年ぶりの新作『未来のミライ』。この映画の声優として、新たに福山雅治の名前が発表された。
・アニメ映画『バケモノの子』が興収50億円突破。展覧会も7万人を動員
前作『バケモノの子』に引き続き、細田監督が原作・脚本も担当した本作は、主人公である甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃんが、未来からやって来た妹・ミライちゃんと出会い、初めての体験を繰り返しながら成長していく姿を、細田作品ならではのファンタジーな世界が融合し描かれるエンターテインメント作品。既に86の国と地域(5月9日現在)での配給が決定している。
主人公のくんちゃんの声を演じるのは、第7回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを獲得し、映画『羊と鋼の森』などに出演する上白石萌歌。未来からやってくる妹・ミライちゃんの声を、本作で細田作品3作目となる黒木華がつとめる。ほかに、くんちゃんとミライちゃんのおとうさん役を星野源、おかあさん役を麻生久美子。くんちゃんが出会う謎の男役を、数々の舞台・ミュージカルで活躍する吉原光夫、くんちゃんのばあば役を宮崎美子、じいじ役を『バケモノの子』で熊徹を演じた役所広司がつとめることが発表されている。
今回、新たに発表された福山が声を演じるのは、くんちゃんが時を超えた旅先で出会う物語のキーパーソンで、予告編でくんちゃんを馬やバイクに乗せ、さっそうと走る姿が話題となっていた青年役。
細田監督と福山は、互いのクリエイティブや日常について話をする間柄で、リスペクトしあっていたが、作品を一緒に創作するのは今回が初めて。細田監督は昨年から、この役のオーディションを積み重ねていたがキャスティングは難航。人物と魂が呼応し、映画が必要とする表現を満たしてくれる俳優がいないか、ずっと探し続けていたという。
本作出演に福山は「今回、細田監督作品の住人になれる機会をいただけたことを大変嬉しく思います。収録前に、まだ絵も音も完成してない映像資料を見させていただきましたが、その段階ですでに、心引き込まれ感動できるこの作品が持つ力に驚きました。歌うということを仕事にしながらも、声で役を表現することはほぼ未経験なので、現場では恥ずかしながらすべてに緊張し、そしてすべてに刺激を受けました。僕が年齢を重ねたことで忘れてしまっていた子供ならではの繊細な感受性を、丁寧に、かつ高度なアニメーション技術で表現されている今作品の完成を、これまで通り細田監督のいちファンとして心待ちにしています」とのコメントを寄せている。
『未来のミライ』は7月20日より全国公開となる。
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