V6の岡田准一が主演をつとめ、その岡田と役所広司共演で映画化もされた『蜩ノ記』などで知られる直木賞作家・葉室麟が手がける時代小説「散り椿」を映画化する『散り椿』。この作品の本編映像とポスタービジュアルが解禁となった。
享保15年、藩の不正を訴え出たために、時の権力に負け藩を離れた男・瓜生新兵衛(岡田准一)。追放後、連れ添い続けた妻の篠(麻生久美子)が病に倒れ、死を迎えようとした折、篠は「藩に戻りて、榊原采女様(西島秀俊)を助けてほしい」と最期の願いを託す。新兵衛にとって采女は、かつては良き友であり良きライバルであり、篠を巡る恋敵でもあった。そして新兵衛の藩追放に関わる、大きな因縁もあった。
妻の最期の願いを叶えるため、新兵衛は過去の藩の不正事件の真相と、その裏に隠された妻・篠の本当の気持ちを突き止めようと奔走する。篠の妹・坂下里美(黒木華)とその弟・坂下藤吾(池松壮亮)は、戻ってきた新兵衛に戸惑いながらも、亡くなった篠を一筋に思いやる姿や、侍としての不正を正そうとする凛とした姿勢にいつしか引かれていく。そうした中、ある確証を得た新兵衛は、かつての親友の采女と対峙する。そこで過去の事件の真相や妻が遺した願いの苦しく切なくも愛に溢れた本当の思いを知ることになっていく。
撮影は、富山、彦根、長野にて時代劇としては前代未聞の全編オールロケを敢行し、“美しい自然”と木村キャメラマンによる“美しい画”、木村監督の演出と岡田、西島ら豪華俳優陣による“美しい佇まいと生き様”が全編通して描かれている。
『散り椿』は9月28日より全国東宝系にて公開となる。
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