河瀬直美監督最新作『Vision』の大阪舞台挨拶が5月18日になんばパークスシネマで行われ、河瀬監督をはじめ、永瀬正敏、岩田剛典が登壇した。
本作は河瀬監督が生まれ故郷である奈良県を舞台に、フランスの名女優ジュリエット・ビノシュと永瀬をW主演に迎えて描いた作品。幻の薬草“Vision”を探し求めるフランスの女性エッセイストのジャンヌ役をビノシュ、吉野の山間で生活をする山守・智(トモ)役を永瀬、永瀬演じる智の目の前に突然現れる山守・鈴(リン)役を岩田が演じている。
大歓声とともに迎えられる中、まずは永瀬が「こんにちは、愛犬コウと暮らしていました智です」と挨拶。続けて岩田が「みなさん、こんにちは」と挨拶すると、「キャー!」という黄色い声が場内に響き渡り、岩田は「大阪のみなさん、お久しぶりです。みなさんに今日見ていただけることにワクワクしております」と話した。
また河瀬監督から、ビノシュとの共演について聞かれた永瀬は「ジュリエットさんには、ずっと役のジャンヌさんと思って接していたんですけど、やっぱり深いですよね。理解度が深くてきちんと自己主張する。監督がOKを出したにも関わらず、もう1回やらせてほしいというシーンが結構ありましたね。でも海外の現場では自己主張ってすごくたくさんあります。スタッフからくることもあるし、演者側から問いかけることもあって、そういうセッションの中で作っていくことが多いので、改めて思い出しましたね」と回答。
岩田は「誰もが知る大女優さんとご一緒できて嬉しかったです。初対面の時は緊張して、どういう風に接していけばいいんだろうと思っていたんですけど、ものすごく気さくな方で、明るくてピュアでチャーミングで、1回笑いのツボに入ると抜けないこととかもあって、すごく愛おしい方でした」と振り返った。
すると河瀬監督はビノシュについて「私からしたら大女優というよりも大阪のおばちゃん。食いしん坊だし、チャーミングだし。飴ちゃんあげようかというくらいに、みんなを育んでいる感じしませんでした?」と2人に質問。これに同意しつつも岩田は「大阪のおばちゃんとは、監督以外は言えないと思いますよ」と突っ込んでいた。
と、そこにコウがサプライズゲストとして登場。「マジか!」と驚きつつも永瀬は、コウの姿に「コウ、コウ!」と笑顔に。一方、コウも永瀬との再会が嬉しかったのか、しっぽを振って応じていた。
『Vision』は6月8日より全国公開となる。
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