『ヘルタースケルター』(12年)以来6年ぶりに『猫は抱くもの』で映画主演をつとめた沢尻エリカが、この作品を引っさげ、6月21日に上海国際映画祭に参加。メガホンをとった犬童一心監督とともに舞台挨拶に臨んだ。
本作は、思った通りの自分になれず、投げやりな毎日に慣れてしまった“元アイドル”の沙織(沢尻エリカ)と、“自分を沙織の恋人と思い込んでいる猫(吉沢亮)”が、自分らしい生き方を見つけていく姿を描いたハートウォーミングな作品。開催中の上海国際映画祭コンペティション部門に選出されていることから、上映にあわせて沢尻と犬童監督が現地入りした。
舞台挨拶前にはレッドカーペットイベントも行われ、2人が登場すると黄色い歓声が上がった。中には5時間かけて来たファンも。さらに2人はレッドカーペットの先にある上海国際映画祭のパネル前に立ちサイン。花束を贈呈され、沢尻は終始笑顔で「シェイシェイ、ありがとう」とコメント。
その後、1200人もの観客で満席となった本編上映後に2人は登壇。GUCCIのドレスをまとった沢尻が登場すると、会場からは割れんばかりの拍手と歓声が鳴り響いた。というのも、中国国内でもドラマ『1リットルの涙』がテレビ放映されており、それを機に沢尻は、高い知名度と人気を博しているから。会場にも沢尻の中国でのファンクラブ“沢尻会”(現在約9000名ほど。2008年発足)の多くのファンたちが詰めかけた。
劇中では吉沢亮扮する猫と触れ合うシーンが多いが「恥ずかしかったか?」という質問には「ちょっと恥ずかしかったです(笑)。あまりにも近いので、最初はすごい照れ臭かったんですけど(吉沢さんが)人間だってことを忘れて、吉沢さんが本当に猫っぽく演じてくれたので、猫だと思って可愛がりました」と話した。
また、今後の中国進出について尋ねられると「正直(進出)したいです!」と答え、「中国映画はスケールも大きいし、見ていて本当にすごいなあと思うことがたくさんあります。そういう作品に関わることができたら、私も嬉しいなぁと思いますし、(出るときは)中国語を勉強したいと思います」と話していた。
『猫は抱くもの』は6月23日より新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。
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