椎名ひかり「その日の気分や情緒で感想が変わる作品」／『少女ピカレスク』初日舞台挨拶

#椎名ひかり 2018.06.24

左から松永天馬、上埜すみれ、神門実里、椎名ひかり、長澤茉里奈、武田玲奈、井口昇監督

6月23日より公開となる配信ドラマ『少女ピカレスク』の初日舞台挨拶が同日にシネマート新宿で行われ、初主演をつとめるヒカリ役の椎名ひかり、日菜子役の長澤茉里奈、亜衣役の神門実里（ノーメイクス）、前田役の松永天馬、ユキエ役の上埜すみれ（ノーメイクス）、彩乃役の武田玲奈、井口昇監督が登壇した。

・［動画］『少女ピカレスク』予告編

本作は、「自撮り配信」を題材に心の闇に飲み込まれるアイドルたちの物語。自撮り生配信でファンとの濃密なコミュニケーションを取りながら、トップアイドルになることを夢見る新人アイドルのヒカリが狂気の世界に突き落とされる姿が描かれていく。

椎名は「超絶バッドエンドでもあってハッピーエンドでもある物語。見る人の体調やその日の気分や情緒で感想が変わる作品。心が病んでる時に見たらとてもいい映画に感じるかもしれない。幸せの時に見たらなんて酷い作品なんだと感じると思います」と作品についての自分の見方をコメント。

長澤は「パッと見はホラー作品のように見えますが、登場するアイドルたちのそれぞれのドラマが面白い。生き方や成長過程がSNS配信を通して描かれるところに注目して欲しい」、神門は「合間で笑ってしまうくらいの暴力シーンがありますが、最後まで見るとウルッと来る作品、愛の深さが詰まっていて、とくに女性に見てほしい」とそれぞれ見どころを語った。

またアーヴァンギャルドのボーカルをつとめる松永は「井口監督作品は大ファンで全部見ています。井口監督のどの作品も“乙女”なんですよ。監督自身が女の子になりきって撮影していると思います。“自撮り”をする今の女の子について寄り添っている作品」と絶賛。上埜は「女の子が美しい作品だと思います。スクリーンに映っている女の子が全員美しい。苦しんでいるのにキレイだなって思いました。眼球を舐めるところとか」と独特の“拷問”シーンの中にある美しさを称えた。

武田は「残酷でもあって切ないお話。私自身は自分のシーンに感情移入できたと思います」と語ると、劇中、武田が涙を流すシーンについて井口監督から「あの涙は台本にはなく、本当に涙を流してくれたシーンなんです」とアドリブであったことが披露された。