【興行トレンド】11月に、ゴジラを題材にした日本映画とハリウッド製配信ドラマが相次いで登場する。
日本映画は、2024年にゴジラ生誕70周年を迎えるにあたり、記念作品として11月3日に公開される『ゴジラ-1.0』(マイナスワン)だ。日本で製作される実写版ゴジラ映画は『シン・ゴジラ』(16年)以来7年ぶりで30作目。
11月3日に『ゴジラ-1.0』公開、17日にドラマ『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』スタート
本作の舞台は戦後の日本。戦後、全てを失い無(ゼロ)になった日本へ追い打ちをかけるように、ゴジラが日本を負(マイナス)に叩き落す。本作の監督・脚本・VFXは山崎貴。『ALWAYS続・三丁目の夕日』の冒頭にゴジラを登場させ、西武園ゆうえんちのアトラクション「ゴジラ・ザ・ライド」で映像監督を務め、ゴジラとは縁が深い。
山﨑監督は記者会見で「ずいぶん前から作りたいと思っていた。東宝の本丸であるゴジラ映画に関わることができて、夢がかないました。20数年、映画監督をやってきて、いろいろと吸収した知見と技を惜しみなくつぎ込んだ。今なら思い描いたゴジラができるんじゃないかと思った」と語る。また「ゴジラは戦争の影がそのまま怪獣の姿をしている」と昭和を選んだ理由を明かす。主演は神木隆之介。ヒロインを演じるのは浜辺美波。他に、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介らが出演する。
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一方、アップル TV+のドラマシリーズ『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』が11月17日より配信される。本シリーズは、ハリウッド製ゴジラとキングコングのクロスオーバー『モンスターバース』シリーズの実写ドラマ版。シリーズはこれまで、『GODZILLA ゴジラ』(14年)、『キングコング:髑髏島の巨神』(17年)、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(19年)、『ゴジラvsコング』(21年)が製作された。
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ゴジラとモンスターの壮絶な戦いによってサンフランシスコが破壊された後の世界を舞台に、父親の足跡をたどり、自分たちの家族と特務機関「モナーク」との関係を探る2人を描く。
手がかりを追ううち2人は、陸軍将校のリー・ショウへとたどり着き、1950年代の出来事と、50年後にモナークが脅威に直面する状況を描く。カート・ラッセルとワイアット・ラッセルの親子が同じ役柄を演じる。
2人は陸軍将校のリー・ショウ役で、ワイアットが1950年代の若きリー、カートが50年後のリーを演じる。共演はアンナ・サワイ、カーシー・クレモンズ、渡部蓮。マーベルドラマ『ワンダビジョン』のマット・シャックマンが2話まで監督を務めシリーズの製作総指揮を手がける。11月17日に最初の2エピソードが配信され、その後1月12日まで毎週金曜日に新エピソードが配信される。
24年には映画『ゴジラvsコング』(21年)の続編が公開予定。24年のゴジラ生誕70周年に向けて、ゴジラが世界中で盛り上がりそうだ。(文:相良智弘/フリーライター)
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