姉ジジ・ハディッドの声明にイスラエル政府は「この1週間寝ていたのですか?」
パレスチナにルーツを持つモデルのベラ・ハディッドが、7日から続くイスラエルとハマスの戦闘について、パレスチナを支持する自身の立場について表明した。
・ジジ・ハディッド、イスラエルで起きている紛争について思い語る「罪のない人々を恐怖に陥れることは何の役にも立たない」
26日(現地時間)に自身のインスタグラムに長文を投稿したベラは、戦闘開始直後にSNSに投稿したモデルのジジ・ハディッドの妹だ。
パレスチナ系カナダ人の女性アーティスト、ネマシスの10日ほど前のインスタ動画をリポストし、続けて自らの思いを綴った。
「私の沈黙を許してください。この2週間の非常に複雑で恐ろしい出来事について語る理想的な言葉をまだ見つけていないのです。何十年もの間、罪のない命を奪い、多くの家族に影響を与え続けてきた状況に世界の注目が戻ることになりました。言いたいことはたくさんありますが、今日は簡潔に留めておきます。
私は毎日何百もの殺害予告を受け、私の電話番号が漏洩し、私の家族が危険にさらされました。しかし、私はこれ以上沈黙していられません。恐怖は選択肢ではありません。パレスチナの人々や子どもたち、特にガザ地区にいる人々は、私たちの沈黙を許す余裕がありません。私たちは勇敢ではありません。彼らこそが勇敢なのです」。
ベラの姉ジジがSNSに「パレスチナ人であろうとイスラエル人であろうと、罪のない一般市民が犠牲になる必要はありません」と投稿した後、イスラエル政府のアカウントがジジのアカウントをタグ付けして「この1週間寝ていたのですか? ユダヤ人の赤ちゃんが虐殺されているのに目を瞑っていて良いのですか? 沈黙があなたの立場を示している。私たちはあなたを見ている」とストーリーを投稿している。
「私の心は、私が目の当たりにしているトラウマによって血を流しています。私のパレスチナの血筋による世代的なトラウマもあります。ガザの空爆後の様子を見て、子どもを失った全ての母親と1人で泣いている全ての子どもたち、亡くなった父親、兄弟、姉妹、おじ、おば、友だち、二度とこの地球を歩くことができなくなった人々と共に悼んでいます。
私は10月7日の出来事を受けて苦しんでいるイスラエルの家族も悼みます。土地の歴史に関係なく、どこであれ市民に対するテロ攻撃を非難します。女性や子どもを傷つけ、恐怖を与えることは、フリー・パレスチナ運動にとって何も良いことはありません。私は心の底から信じています。どの子どもも、どの人々も、家族から一時的または無期限に引き離されてはならないと。イスラエル人とパレスチナ人を問わずです。
パレスチナ人であるということの困難さを理解することは重要です。平和を拒むテロリスト以外の何ものでもないとも見なす世界でパレスチナ人であることです。それは有害で恥ずべきことですが、それは明らかに事実ではありません。私の父はナクバの年(75万人のパレスチナ人が強制退去させられた1948年)にナザレ生まれました。生まれて9日後、彼は母親の腕に抱かれて、家族と一緒にパレスチナの家から追放され、かつて故郷と呼んでいた場所から遠く離れた場所へ難民となりました。私の祖父母は二度と戻ることは許されませんでした。私の家族はパレスチナ人に対する75年間の暴力を目撃してきました。特筆すべきは入植者による残忍な侵略はコミュニティ全体の破壊、冷血な殺人、家族が暮らす場所からの強制退去です。パレスチナの土地に対する入植は今日も続いています。その痛みは想像を絶するものです。
私たちは人間性と思いやりを守るため、共に立たなければなりません。そして私たちの指導者にも同じことを求めなければなりません。すべての宗教は平和です。腐敗しているのは政府で、この2つを結びつけることは最も大きな罪です。私たちは一つであり、神はすべて平等に創造しました。あらゆる流血、涙、そして遺体が同じ尊重をもって悼まれるべきです。
ガザには今すぐに対応が必要な人道的危機があります。家族たちは水と食べ物へのアクセスが必要です。病院は負傷者を治療し、人命を維持するための発電機を動かすための燃料が必要です」。
ガザ地区の危機的状況を綴ったベラは以下のように声明を締めくくった。
「戦争には法律があり、それらはいかなる場合でも守られなければなりません。
私たちがどこにいようと、ガザの人々の緊急の必要性を忘れないように指導者に圧力をかけ続けなければなりません。そして、罪のないパレスチナ市民がこの戦争の忘れられた犠牲者とならないようにする必要があります。平和と安全は私たち全員のものであると知りつつ、私は人間性と共に立ち上がります」。
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