門脇麦がピンク映画の助監督に!『止められるか、俺たちを』予告編解禁

#門脇麦

『止められるか、俺たちを』
(C) 2018 若松プロダクション
『止められるか、俺たちを』
(C) 2018 若松プロダクション
『止められるか、俺たちを』
(C) 2018 若松プロダクション
白石和彌監督
(C) 2018 若松プロダクション

門脇麦が、故・若松孝二率いる若松プロダクションの門を叩きピンク映画の助監督となった実在の人物をモチーフにした主人公を演じる映画『止められるか、俺たちを』の予告編が解禁となった。若松を演じるのは実力派俳優として知られ、若松組の常連でもあった井浦新。

[動画]解禁となった『止められるか、俺たちを』予告編

監督をつとめるのは若松の弟子で、日本映画界を牽引する俊英として『凶悪』『狐狼の血』などの話題作を生み出してきた白石和彌。師匠である若松と共に駆け抜けた青春時代を鮮明に描き出している。白石監督の「映画を武器に戦ってきた若松さんの声をもう1度聞きたい」の言葉で企画がスタートした本作は、若松プロダクション映画製作再始動の第1弾作品。音楽は、若松とも交流があった曽我部恵一が担当し、主題歌「なんだっけ?」を書き下ろした。

物語は、1969年の春に21歳の吉積めぐみ(門脇)が若松プロダクションの扉を叩くところから始まる。ピンク映画の旗手として知られていた若松(井浦)の助監督となっためぐみ。映画に魅せられた何者かの卵たちが次々と集まってくる若松プロでは、撮影がある時もない時も事務所に集い、タバコを吸い、酒を飲み、ネタを探し、レコードを万引きし、街で女優をスカウトする。いざ撮影がはじまれば、助監督はなんでもやる。「映画を見るのと撮るのは、180度違う」めぐみは、若松孝二という存在、なによりも映画作りに魅了されていく。

解禁となった予告編は冒頭、砂浜で若松組の撮影隊が映し出される。若松監督の隣にはめぐみもおり、若松が「本番!」と大声を張り上げると、めぐみも「本番まいります!」と続く。そして若松の「スタート!」の掛け声。こうして始まる予告編では、若松組独特の映画制作風景が次々と描写されていく。

若松が「俺はブチ壊したいよ。クソみたいな映画界も全っ部。客に刃を突きつけるような映画を作りたい!」と仲間内で熱く語るシーン。砂浜を上半身裸で全力疾走する女性を追いかける撮影隊。若松が「死ぬ気で走れ、タコォ!」と怒鳴ると、彼女は「若松孝二に殺される!」と絶叫する。

行き場を求めていためぐみが、若松組に出入りする男友だちに「ピンクの助監督ってさ、女じゃ無理?」と尋ねる場面。そうして扉を叩いた若松組の先輩からは「しんどいぞ。男でも逃げ出す」と脅される。

予告編後半では、めぐみが若松組の中で大きく成長を遂げ「私自身が次々に変わってる。完結されないし、完結を望んでもいない」という言葉を吐き出す。そして「やがては、監督、若松孝二に刃を突きつけないと」と述べる。曽我部恵一が歌う主題歌は、まるで映画を愛する人びとへの賛歌のように聞こえてくる。

『止められるか、俺たちを』は10月13日よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開となる。

INTERVIEW