『フレンズ』チャンドラー役マシュー・ペリーが死去世界中から追悼のコメントが寄せられる

#コートニー・コックス #ジェニファー・アニストン #デヴィッド・シュワイマー #フレンズ #マシュー・ペリー #マット・ルブラン #リサ・クドロー #訃報 2023.11.02

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『フレンズ』共演者は共同声明を発表「皆ひどく打ちのめされています」

1990年代に世界中で大ヒットしたドラマ『フレンズ』のチャンドラー役で知られるマシュー・ペリーが10月28日（現地時間）にロサンゼルスの自宅で急逝した。

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54歳の若さでの突然の死から2日後、『フレンズ』の共演者であるジェニファー・アニストン、コートニー・コックス、リサ・クドロー、マット・ルブラン、デヴィッド・シュワイマーが、米誌「PEOPLE」で共同声明を発表した。

「マシューを失ったことで、私たちは皆ひどく打ちのめされています。私たちは単なる共演者以上（の関係）でした。私たちは家族です。言いたいことは山ほどありますが、今はこの底知れぬ喪失を悲しみ、向き合うための時間を取ろうと思います。やがて時が来て、私たちがそうできるようになったら、より多くのことを語るでしょう。今、私たちの思いと愛はマティの家族、彼の友人たち、そして彼を愛した世界中のすべての人たちとともにあります」。

ペリーは、彼に用事を頼まれて外出先から戻ったアシスタントによって自宅の浴槽で発見され、溺死したと見られている。ゴシップサイト「TMZ」によると、現場から違法薬物は発見されておらず、犯罪の疑いもないという。

『フレンズ』で一躍人気スターとなったペリーだが、10代の頃からアルコール依存になり、さらに1997年、映画『愛さずにはいられない』の撮影中に負傷した際に処方された鎮痛剤の依存症に苦しんだ。昨年発表した回顧録Friends, Lovers, and the Big Terrible Thing（原題）』によれば、6,000回の断酒会（AA）に出席し、15回リハビリ施設に行き、65回治療を受けたという。回復するために費やした金額は約900万ドルとも言われている。

アニメ『ザ・シンプソンズ』の声優、俳優としてもTVシリーズ『ハロー、トゥモロー！』（Apple TV＋）に出演するハンク・アザリアはInstagramに動画をアップし、駆け出しの頃から友人だったペリーがアザリアの断酒に寄り添った思い出を語った。

「僕は17年間断酒している。AAに行った夜のことを話したい。マシューが連れていってくれたんだ。断酒した最初の１年間、僕たちは一緒にミーティングに通った。（依存症からの）回復者として、彼はとても親身に、そして賢明に僕が回復するのをとことん助けてくれた。彼自身がもっと一貫して回復者としての生活を続けることができたならよかったのに、と本当に思う」。

回顧録でペリーはこう綴っている。

「僕の人生には沢山の浮き沈みがあった。個人的に今も向き合っていることだけど、それでも僕にとって最も素晴らしいことは、アルコールや薬物の中毒者が僕のところに『助けてくれませんか？』と言いに来ることだ。僕は必ず『僕はどうするかを知っている。あなたのためにやってあげますよ。必ずしも自分に実践できていなかったとしても』と言うだろう。いつだろうとできる時はやる。グループとしても、一対一でも。

僕はマリブにペリーハウスを作った。素面で暮らす男性のための施設だ。僕は『The End of Longing』という戯曲を書いた。僕の酔態を大袈裟に描いて世間に伝える個人的なメッセージだ。僕のような人たちに対して、また彼らを愛する人たちに言うべき大切なことがあったんだ。

僕が死んだら、人々は『フレンズ』のことばかり語るだろう。俳優としてしっかりした仕事をしたことは嬉しい。人々にワールド・ワイド・ウェブで僕の苦労を揶揄するチャンスを何度も与えたこともだ。でも、僕が死ぬとき、いわゆる僕の功績として『フレンズ』がリストアップされるのは、僕が他の人たちを助けようとしてやったことのはるか後ろになっていたらいいなと思う。そんなことは起きないとわかってる、でも、そうなったらいい」。

カナダ出身のペリーと学校で同級生だったカナダのジャスティン・トルドー首相やアリッサ・ミラノ、セルマ・ブレアなど世界中から彼を惜しむメッセージが寄せられている、歌手のアデルはラスベガスの公演中に「彼は自身の依存症との闘いと回復についてとてもオープンでしたが、これは信じられないくらい勇敢なことです。彼が私たちのためにしてくれたことをどれほど私が大切に思っているかを伝えたいです」と聴衆に語った。