国民的脚本家・演出家・映画監督として、これまでに多くの笑いと感動を届けてきた三谷幸喜監督の8作目となる最新作『記憶にございません!』の製作が決定した。
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三谷監督は、1997年公開の『ラヂオの時間』で監督デビュー。以来、『みんなのいえ』(01年)、『THE 有頂天ホテル』(06年)、『ザ・マジックアワー』(08年)、『ステキな金縛り』(11年)、『清須会議』(13年)、『ギャラクシー街道』(15年)と、これまでに7本の監督作を発表してきた。
そんな三谷監督の最新作は「政界」が舞台。主人公は、国民から嫌われ、史上最低の支持率を叩き出した総理大臣・黒田啓介。ある日、一般市民の投げた石が頭に当たり記憶喪失になってしまう。金と権力に目がない悪徳政治家から、一夜にして善良で純朴な普通の「おじさん」に変貌してしまった啓介。国政の混乱を避けるため、国民はもちろん、大臣や家族にさえ、記憶を失ったことを隠し、直近の秘書官たちに助けられながら、なんとか日々の公務をこなしていく。やがて、あらゆるしがらみから解放され、真摯に政治と向かい合うことになった啓介は、次第に本気でこの国を変えたいと思い始める。
主人公の総理大臣・黒田啓介役には、三谷作品に多数出演し絶大なる信頼を得る中井貴一。黒田総理を支える首相秘書官・井坂役に、三谷作品初参加となるディーン・フジオカ。総理の妻・聡子役に三谷映画初出演の石田ゆり子。さらに、政界を牛耳る官房長官・鶴丸大悟役に、三谷監督が脚本を担当したNHK大河ドラマ『真田丸』での好演が記憶に新しい草刈正雄。そして、総理をゆするタブロイド紙のフリーライター・古郡役に、三谷映画には欠かせない佐藤浩市が扮する。
本作について三谷監督は「僕の最新作『記憶にございません!』、舞台は『政界』です! といっても、政治風刺がしたいわけではありません。あえて言うなら政治ファンタジーでしょうか。主人公の黒田啓介は総理大臣。ある日突然彼は記憶喪失になってしまいます。もし目が覚めてすべての記憶を失っていたら? そしてどうやら自分は一国の首相で、しかも国民から嫌われている史上最悪のダメ総理だったとしたら、あなたはどうしますか? ね、ちょっと面白そうでしょ? キャストには中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市と、ステキな皆さんが揃いました。その他にも超豪華キャストが多数出演しますが、今はまだ内緒。今回は小出しにしていきますよ。今後の発表を楽しみにしていて下さい。政治を扱ったコメディというのはとても難しくて、邦画だとあまり記憶がありません。でも、僕には自信があります! ご期待下さい、必ず、勝ちます!!!」とコメント。
中井は「久しぶりに三谷さんとタッグを組ませていただきます。日本のエンターテインメントコメディの傑作を目指し、毎日酷暑の中撮影に取り組んでおります。大人が楽しめるジャパニーズコメディ、ぜひお楽しみに!!」。
ディーンは「1997年から続く歴史ある三谷監督作品に、今回初めて参加させて頂くこととなりました。中井貴一さん演じる総理大臣を陰で支える首相秘書官、井坂役を演じさせて頂いていますが、日本を代表するキャストの方々、制作スタッフの方々との撮影は、とても貴重な経験となっています。この大作コメディ映画の一員として、本作品に貢献できればと思っています」。
石田は「初めて参加する三谷幸喜さんの映画。お話をいただいた時から嬉しくて嬉しくてたまりませんでした!『記憶喪失の総理』の妻…その役どころを聞いただけで、なんだかすでに、心楽しいのは何故なのでしょう。中井貴一さんはじめとする素晴らしいキャストの皆さんと共に、三谷さんの世界を生きたいと思います。スピード感のある現場なので、日々集中、気合いです。頑張ります」。
佐藤は「三谷監督ならではの長回しがあり、いい意味での緊張感の中、中井貴一さんとの互いの信頼感から生まれる心地よい間合いの芝居を楽しんでいます。今回は政界が舞台ですが、地面から少しだけ浮いているような、不思議とリアル過ぎない三谷ファンタジーを楽しんで頂けたら嬉しいです」とそれぞれ述べている。
『記憶にございません!』は東宝スタジオ、湾岸スタジオを中心に7月10日にクランクインし、8月末にクランクアップ予定。2019年公開予定となっている。
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