原作者・木城ゆきと『アリータ:バトル・エンジェル』に「うらやましい」

#アリータ:バトル・エンジェル

(C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation (C) Yukito Kishiro/Kodansha
(C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation (C) Yukito Kishiro/Kodansha

SF漫画の最高峰として語り継がれ、日本はもとより世界15の国と地域で翻訳された木城ゆきと原作による伝説の漫画「銃夢」が、遂に映画『アリータ:バトル・エンジェル』として映画化される。制作や脚本で携わっているのは、長年に渡り本作の映画化を切望してきた巨匠ジェームズ・キャメロンだ。そしてこの度、主人公・アリータの新着画像とともに原作者木城ゆきと&ジェームズ・キャメロンからコメントが到着した。

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舞台は数百年先の未来。アイアン・シティのスクラップの山の中で奇跡的に脳だけが無傷の状態で発見されたサイボーグの少女アリータ(ローサ・サラザール)。彼女はサイバー医師のイド博士(クリストフ・ヴァルツ)によって、新たなサイボーグの体を与えられる。目を覚ましたアリータだが自分の過去も、自分がいる世界についての記憶も一切ない。しかし、謎の男ベクター(マハーシャラ・アリ)が「彼女は、300年前に失われたはずの『最終兵器』の唯一の生き残りだ。世界の秩序を脅かす」とその脅威を明かす。そんな兵器として作られたという壮絶な過去を持つアリータを破壊しようと凶悪な殺人サイボーグたちが次々と襲いかかる。

ジェームズ・キャメロンは原作を「斬新で想像力に富み、最先端をいっている」と絶賛しており、25年もの歳月をかけて映画化を切望し続けてきた。その思いは『アリータ:バトル・エンジェル』として結実。作品を見て「目は巨大で、顔はハート型、ボディも漫画どおりで、非の打ちどころがない(キャラクター)」とコメントしている。

そんなキャメロンから絶大なリスペクトを受ける原作者の木城も「最初は目が大きいので、びっくりしましたが、何シーンか見ているとすぐに気にならなくなり、水に沈む宇宙船を探検するシーンでの水に濡れたアリータは『かわいい!』と思うまでになりました。みなさんもすぐに好きになってくれると思います」と、主人公アリータに対しても好感を抱かせるキャラクターであると太鼓判を押した。

さらに木城は世界観については「サイボーグボディの半透明描写や緻密なメカ、アイアン・シティのすさまじい情報量のロングショットなど、僕がマンガ原作やイラストで表現したくても出来なかったことを、高度に描き出していました。それを見て僕が思ったことは『ありがとう、これが僕が30年前に見たかった映像だ!』と『映画表現がうらやましい!』という思いです」と、マンガでは実現し得なかった描写を見事に描ききっているキャメロンに対して感謝と絶賛のコメントを送っている。

本作の監督をつとめたロバート・ロドリゲスは「脚本を読んでアリータや、キャラクター達へ親近感を覚え、全員に感情移入できた。絶対に忘れちゃいけないのは人間性だ」と目をみはる映像の中においても、重要なのはキャラクターの感情であると分析している。主人公アリータの魅力については「ジェームズが生んだサラ・コナーやリプリーに似ているが、2人が戦士として目覚めていくのに対して、アリータは最初から戦士で逆に心を見つけ出す。ジェームズはそこに興味を持ったし、僕も同じだ」と語っている。

『アリータ:バトル・エンジェル』は12月21日より全国公開となる。