トム・クルーズがすご過ぎる! 30年超トップに君臨し続けるスターの稼ぐ力

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7月に来日。炎天下の東京でたっぷり1時間ファンサービスにつとめたトム・クルーズ
7月に来日。炎天下の東京でたっぷり1時間ファンサービスにつとめたトム・クルーズ

『ミッション・インポッシブル/フォールアウト』の出足が好調だ。8月3日から公開され、3日間で興行収入8億6800万円をあげた。前作『ローグ・ネイション』(最終興収51.4億円)の115%の成績で、前作超えが見込める好スタートを切っている。

トム・クルーズ、炎天下の東京でファンサービスたっぷり1時間超

トムは今年7月3日で56歳。浮き沈みの激しい映画界にあって、トムほど長く人気を維持しているハリウッドスターはいない。彼のヒット作の軌跡をライバルスターと比較しながら見てみる。
 
トムが一躍人気スターになったのは、24歳で主演した『トップガン』。86年12月に公開され、配給収入(当時は興行収入ではなく配給収入で表記)39億円を記録。87年の年間1位となった。以降、89年『レインマン』(33億円、年間2位)、『カクテル』(17億円、年間5位)、90年『7月4日に生まれて』(14.75億円)、『デイズ・オブ・サンダー』(14.1億円)と毎年ヒット作を連発する。

その後の主演作はヒットからやや遠ざかるが、初めて主演とプロデュースも兼ねた96年『ミッション・インポッシブル』が36億円をあげ、再び年間1位の大ヒットを記録する。この頃からトムのライバルとなったのが、ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオだ(96年の時点でトムが34歳、ブラピが33歳、レオが22歳)。

ブラピ主演作はヒットが相次ぎ、96年『セブン』(26.5億円、年間2位)、97年『スリーパーズ』(15億円)、『デビル』(13億円)、98年『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(15.5億円)、99年『ジョー・ブラックをよろしく』(14億円)が配収10億円越えを記録した。一方、レオ主演作は98年『タイタニック』(160億円、年間1位)、『仮面の男』(16.2億円)がヒットした。

2000年、トムは『M:i-2』で興行収入97億円をあげ、年間1位を記録した(2000年から興行収入で表記)。一方、ブラピは『ファイト・クラブ』が19.8億円、レオは『ザ・ビーチ』が16.5億円だった。

2002年、トムは『バニラ・スカイ』で33.2億円、ブラピは『スパイ・ゲーム』で26億円。2003年、トムは『マイノリティ・リポート』52.4億円、レオは『ギャング・オブ・ニューヨーク』30億円、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』29億円。この年、新たに人気者となったハリウッドスターがジョニー・デップで、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』が68億円の大ヒットとなった。

トム最大のヒット作が03年12月に公開された『ラストサムライ』で、137億円をあげ、04年の年間1位の大ヒットとなった。05年、トムが『宇宙戦争』で60億円をあげる。

06年、ジョニデが『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』100.2億円、トムが『M:i:?』51.5億円、ブラピが『Mr.&Mrs.スミス』46.5億円。以後、トムは『ミッション』シリーズ、ジョニデは『パイレーツ』シリーズが大ヒット。当たり役のヒットシリーズが人気を維持させていった。(文:相良智弘/フリーライター)

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。