プロレスラーの棚橋弘至、真壁刀義、田口隆祐と、子役の寺田心が8月15日に六本木ヒルズアリーナで行われた映画『パパはわるものチャンピオン』のトークバトルイベントに登場した。
・棚橋弘至、寺田心ら『パパはわるものチャンピオン』のトークバトル、その他の写真
本作は、絵本「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」を原作とした映画化作品。大村孝志(棚橋)は、かつては人気と実力を兼ね備えた人気レスラーだったが、ケガを境にかつての強さを表に出すことができない悪役レスラー・ゴキブリマスクとなり、観客からはブーイングを浴びる日々を送っている。ある日、そんな現状を息子の翔太(寺田)が知ってしまいショックを受けるというストーリー。共演には木村佳乃、仲里依紗、大泉洋、寺脇康文、大谷亮平。そしてオカダ・カズチカ、内藤哲也、石井智宏などの新日本プロレスに所属するレスラーも数多く参戦している。
本格的な主演作は本作が初めてという棚橋は、2017年8月頃から寺田と一緒に演技レッスンを行なっていたという。かねてから指摘されていた滑舌の悪さを克服するために、アナウンサーや役者が用いる発声訓練なども行ってきたというが、それほど効果は見られなかったようで、なんども滑舌が原因でNGを連発。しかし、寺田とはほぼ1年に渡って多くの時間を共有していたということから、信頼感が生まれ、それがそのまま作品中の親子関係に投影されたと語っていた。
寺田は、役者としては後輩にあたる棚橋の演技について聞かれると「棚橋さんはたくさん努力をしていたのですごいなって。僕ももっと努力しなくちゃいけないと思いました」と回答。すると棚橋は「心先輩からは、ずいぶんと色々なことを教えていただきました」と神妙に感謝の意を述べた。それには思わず寺田も「先輩ってやめてくださいよ」と恐縮。その姿に会場からは「かわいい!」と黄色い声が飛んでいた。
また、棚橋は同じプロレスラーである田口の演技を絶賛。「木村さんが田口のことを知らなくて、その演技を見て、本職の役者さんだと思っていたらしいです」と打ち明けると、当の田口も「まあ、自分のなかにある心を、プロレスと同じように演技で出しただけですよ」とまんざらでもなさそうに語って、会場の笑いを誘っていた。
最後に寺田から「この映画でプロレスが大好きになって会場にも見にいきました。お年寄りの方から子どもまで、たくさんの方がそれぞれの立場で楽しめる作品になっているので、どうか見てください」と、大人顔負けの言葉が飛び出すと、棚橋は「もう、何も言うことがなくなりました」と苦笑していた。
『パパはわるものチャンピオン』は9月21日より全国公開となる。
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