8月の映画ランキング1位は『インクレディブル・ファミリー』! トム・クルーズ主演作も肉薄

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『インクレ ディブル・ファミリー』
(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
『インクレ ディブル・ファミリー』
(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

8月公開作の1位は『インクレディブル・ファミリー』。公開日は8月1日。多くのシネコンで入場料金が1100円になる「ファーストデイ」に設定することで、集客に弾みをつけた。また公開の約1ヵ月前から定期的にイベントを実施し、話題性をとぎらせないことで映画の注目度を高めた。

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7月5日には日本語版完成披露イベントが行われ、日本語版声優を務めた三浦友和、黒木瞳、山崎智史が出席。12日には声優を務めたお笑い芸人のサンシャイン池崎が東京内の小学校で特別授業イベントに出席。25日にはジャパンプレミアが行われ、来日したブラッド・バード監督とプロデューサーのジョン・ウォーカーのほか、三浦友和、黒木瞳、綾瀬はるか、山崎智史、高田延彦、小島瑠璃子、サンシャイン池崎が出席。8月8日には大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、小島瑠璃子とサンシャイン池崎が登壇した。

2位『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』はシリーズ6作目。過去3作は興収50億円台を記録し、安定した人気を誇る。本作も公開後24日間で39.4億円と大ヒットしている。ARアプリを起動して千円札にかざしスキャンすると、お札に描かれた野口英世がスマホ上で喋り出し、IMFからのミッションが伝えられる企画や、渋谷の街を舞台にした音声ARスパイゲームイベントを開催。若者向けの施策で映画の関心度を高めた。

またトム・クルーズをはじめ、サイモン・ペッグ、ヘンリー・カビル、クリストファー・マッカリー監督が来日して7月18日にジャパンプレミアイベントを実施。8月2日には日本語吹き替え声優を務めたDAIGOと広瀬アリスが出席して大ヒット祈願イベントを実施した。さらに7月29日には前作『ローグ・ネイション』がテレビ朝日系「日曜プライム」で放送され、話題作りに一役買った。

3位は『銀魂2 掟は破るためにこそある』。8月9日には小栗旬をはじめ、菅田将暉、橋本環奈など出演者が完成披露試写会に出席。また小栗らはテレビのバラエティ番組に出演してPRに務めた。公開後10日間の興収は17.4億円。前作(最終興収38.4億円)をやや上回る出足を見せている。

4位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー)』は人気マンガをアニメ化した初の劇場版。来場者特典コミックも動員に一役買った。

5位『オーシャンズ8』は、『オーシャンズ』シリーズを女性キャストに代えた犯罪娯楽作だ。(文:相良智弘/フリーライター)

[8月公開作ランキング]
1位『インクレディブル・ファミリー』40.3億円
2位『ミッション・インポッシブル/フォールアウト』39.4億円
3位『銀魂2 掟は破るためにこそある』17.4億円
4位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー)』13.9億円
5位『オーシャンズ8』13億円
(8月26日時点。ムビコレ調べ)

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。