石原さとみが出産後初の芝居で“育児放棄の母”演じる『ミッシング』に中村倫也&青木崇高ら出演決定!
青木崇高「この映画が人の心に優しく寄り添えるものになって欲しい」
出産後1年9ヵ月ぶりの芝居に臨んだ石原さとみが主演を務め、『空白』(21年)『ヒメアノ〜ル』(16年)の吉田恵輔がオリジナル脚本でメガホンをとった映画『ミッシング』。本作に中村倫也、青木崇高、森優作、小野花梨、細川岳の出演が決定し、コメントが到着した。
・石原さとみが“ライブ狂いで育児放棄の母”に 娘の失踪事件をきっかけに誹謗中傷の嵐にさらされる女性演じる
本作は、娘の失踪事件をきっかけに、情報の荒波に巻き込まれ翻弄されていく母の姿を描く衝撃作。出産を経て母となった石原が「今だからできる」と語り、これまでのイメージを一新させる新境地に体当たりで挑んだ。
とある街で起きた幼女の失踪事件。あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヵ月が過ぎていた。娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった。
そんな中、娘の失踪時、沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう。世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく。
一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得のために、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下ってしまう。それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける。
今回、個性あふれるキャスト陣が一斉解禁された。娘が失踪した家族の取材を真摯に続ける地元テレビ局の記者・砂田役に中村倫也。「理想と現実を同じ地平に存在させることは難しい。そんな一筋縄では行かないもどかしさを乗せて、砂田という役を演じました」と撮影を振り返り、「この作品でそっと置かれている、人間の美しさが私は好きです」と語った。
妻・沙織里との温度差から夫婦喧嘩が絶えなくなる夫・豊役に青木崇高。「『この夫婦に、これからも希望の光がさし続けますように』。撮影が終わり、役柄から離れても、そう願っている自分がいます」と役柄への熱い想いを語り、「この映画が人の心に優しく寄り添えるものになって欲しいです」とコメントを寄せた。
心が見えなく何を考えているのか分からない怪しげな沙織里の弟・圭吾役に森優作。「いろんな情報が錯綜している社会で、日々、個人の価値観が揺らぎ、知らず知らずの内に、物事に対する白黒を簡単につけすぎているのではないか、と感じます。その色と色の狭間には何が在るのか、この作品は懸命に見つめています」と作品を語り、「自分が演じた土居圭吾は、今もずっと心にいます」と役に対する思いも語った。
キー局を受けるも全滅してローカル局に入社した新人記者で砂田の後輩・三谷役に小野花梨。「目を背けたくなるけど目が離せない。そんな石原さとみさんの佇まいと作品のエネルギーに圧倒されました」と語り、「作品の一部になれて幸せでした」と出演の喜びを明かした。
飄々とした態度で取材中も緊張感がないカメラマン・不破役に細川岳。「『美しい』と思う瞬間が何度もあった。そういう瞬間にこそ自分勝手な日常から立ち止まることができるし、人を想うことができるのではないかと感じさせられた。実際そうだと思った」と語り、「強さとはなんだろうか、強くないといけないのだろうか。喪失の先にある未来に光があると信じたい」と思いを寄せた。
その他、失踪してしまう沙織里の娘・美羽役に有田麗未。砂田の上司でテレビ局の番組デスクを演じるのは小松和重。沙織里の弟・圭吾の職場の先輩役にカトウシンスケ。砂田の後輩記者・駒井役に山本直寛。失踪事件の担当刑事・村岡役に柳憂怜。沙織里と圭吾の母親役に美保純が扮する。
『ミッシング』は2024年全国公開。
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