「性的冒険を繰り返すエマニエルに観客が夢中になったのも当然」北川れい子らが『エマニエル夫人』のインパクト語る
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女性が社会進出しだした当時の社会状況を反映し、女性にも爆発的大ヒット
70年代に大ブームを巻き起こしたフランス発のスタイリッシュなエロス作品『エマニエル夫人 4Kレストア版』より、4K版場面写真と、みうらじゅん、大槻ケンヂら著名人からのコメントを紹介する。
・若妻の奔放な性生活を描き日本女性に大ヒット!社会現象化した伝説的エロス作品『エマニエル夫人』4Kレストア版が公開決定
パリから、バンコクで外交官として働く夫ジャンのもとへ向かったエマニエル。夫の同僚の伴侶たちの性的な明け透けさに驚く彼女の道中にも、ある秘め事があった…。開放的なバンコクで、官能の渦に飛び込むエマニエル。ビーという考古学者に出会い彼女と束の間の逃避行を楽しみ、性の大家マリオに導かれ、愛のエキスパートになるべく性的洗練を受ける。
エマニエルを演じたシルヴィア・クリステルを一躍スターダムに押し上げ、日本でも熱狂的なブームを巻き起こした『エマニエル夫人』(74年)、香港に舞台を移した『続エマニエル夫人』(75年)、新たな選択を迫られるエマニエルを描いた『さよならエマニエル夫人』(77年)が、4Kレストア&デジタルリマスターにてスクリーンに再登場する。有閑マダム、考古学者、性の大家、上流階級の娘、映画監督…さまざまな人物との出会いと別れ、そして官能と年月を経て、エマニエルは美しく洗練されてゆく。
今回紹介するレストア版場面写真は、写真家でもあったジュスト・ジャカン監督の美意識が炸裂したショットの数々。代名詞とも言えるソフトフォーカスはそのまま、バンコクでエマニエルを眩しく照らす陽光や、バンコクに向かう際のアバンチュール、性の大家マリオに導かれるエマニエルなど、レストア版本編への期待が高まる写真となっている。
また、日本公開からはや50年、未だ「エマニエル夫人」に魅せられ続けている各界著名人からのイラスト&コメントが到着。「エマニエル夫人=弥勒菩薩」という自説をイラストとして寄せたイラストレーターなどで活躍するみうらじゅん、ロックミュージシャンの大槻ケンヂ、フリーアナウンサーの吉田照美や映画評論家の北川れい子、樋口尚文らが未だ衰えぬ『エマニエル夫人』インパクトについて語っている。
・『エマニエル夫人 4Kレストア版』の場面写真はこちらから!
■みうらじゅんによる(イラストレーターなど)
僕の心の中では
まだ、さよならしていませんよ、
エマニエル夫人。
■大槻ケンヂ(ロックミュージシャン)
もしタイムマシンがあったなら「おい驚けよ! お前は約50年後の未来に滅茶苦茶クリアな映像で『エマニエル夫人』見れるんだぞ!」と親に隠れてこそこそテレビ洋画劇場で夫人を見ていたガキの頃の自分に言ってあげたい。何より先にそれをやりたい。それほど感動的な4Kレストア版上映。
■吉田照美(フリーアナウンサー)
1974年日本公開。僕が文化放送のアナウンサーになった年だ。その頃、日活ロマンポルノの谷なおみにハマっていた。えげつない肉体の魔力。シルヴィア・クリステルの性へのえげつない行動。当時、女性にも爆発的大ヒット。貴方も、えげつなさの魔力を知れ!
■北川れい子(映画評論家)
公開時は70年代の半ば、全身に軽やかエロチシスムを纏って性的冒険を繰り返すエマニエルに、観客が夢中になったのも、当然だと思う。
ともあれ今回、初めて『エマニエル夫人』を見る人がうらやましい。ひょっとしたら、世界が違って見えてくるかも。
■樋口尚文(映画評論家・映画監督)
監督のジュスト・ジャカンはもともと「ヴォーグ」などで活躍した写真家で、本作が映画監督デビュー作であったが、主演のシルヴィア・クリステルもモデルから女優になった。そんな布陣でつくられたフォトジェニックな本作には女性が詰めかけた。女性がようやく社会進出しだした当時の社会状況を映すものだろう。
『エマニエル夫人 4Kレストア版』『続エマニエル夫人 デジタルリマスター版』『さよならエマニエル夫人 デジタルリマスター版』は、12月29日より全国公開。
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