2008年にインドのムンバイで起こった無差別同時多発テロ。この惨劇を描いた映画『ジェノサイド・ホテル』が10月13日より特集上映「ワールド・エクストリーム・シネマ2018」で上映されることになり、その予告編とポスタービジュアルが解禁となった。
世界第2位の人口を誇り、近年、目覚ましい発展を遂げているインドは、日本からも数多くの観光客が訪れる世界有数の観光大国。一方、多様な民族、原語、宗教、文化的背景を持つ人々が混在しており、分離・独立主義過激派などの組織が多数存在。テロ事件も頻発しており、日本の外務省も渡航者に注意を呼びかけている。
本作は、そんなインド最大の都市ムンバイで2008年11月26日に起こったムンバイ同時多発テロ事件をモチーフにした作品。特に被害の大きかった最高級ホテル「タージマハル・ホテル」での4日間に焦点を当て、被害にあった人々の恐怖と絶望を描き出す。
メガホンをとったのは、本作が長編デビュー作となる新鋭リアム・ワーシントン監督。冒頭の美しい映像美から一転、観客を極限の緊張感へと誘う手腕が高く評価され、バイロンベイ国際映画祭では作品賞などを受賞。また、先日トロント国際映画祭でお披露目されたデブ・パテル、アーミー・ハマー共演の話題作 『HOTEL MUMBAI(原題)』も、この事件を描いた作品となっている。
それは突然やって来た。タージマハル・ホテルに武装した集団が乗り込んできたのだ。彼らは「神は偉大なり!」と叫ぶや、宿泊客に向け無差別に攻撃を始める。ホテルには大勢の宿泊客が。逃げ惑う人々。容赦なく撃ちまくる武装集団。描かれていくのは、破壊と殺戮の惨劇だ。そうした中、何とか幼い娘だけでも助けようとする父親の姿も。はたして、彼ら父娘は、そして多くの人々の命は救われるのか?
「ワールド・エクストリーム・シネマ2018」は10月13日〜10月26日までヒューマントラストシネマ渋谷(東京)、11月10日〜11月23日までシネ・リーブル梅田(大阪)にて開催される。
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