(…前編「『障害のある恋ができますか?』と問題提起〜」より続く
【ついついママ目線】『パーフェクトワールド〜』中編
先輩後輩の立場の違いにちょっと違和感…
車イスに乗る身体障がい者となった高校時代の初恋相手と再会する、有賀リエ原作の少女漫画「パーフェクトワールド」が実写映画化された。
初恋相手が原作では同級生だったのが、映画版では憧れの先輩となっている。対等な立場の2人というのが良かったのに、先輩の方が恋愛において優勢な感じがしてちょっと違和感を感じた。
キャスティングのために同い年の設定にできなかったということだろう。初恋相手の樹は岩田剛典、ヒロインのつぐみには杉咲花が扮している。岩田はせめてもう少し車イスの扱い方ぐらい上手くてもいいのにと思うような演技レベルなのだが、彼をカバーしてしまうほど杉咲がいい。あの黒目がちな瞳の持つ目力で見るものをグイグイと引き込む。つぐみは樹にも、樹が抱える問題にも真っ直ぐに向き合い、気持ちをぶつけいく。
真正面から向かっていくつぐみは親にも樹が障がいを持っていることを伝える。両親は賛成せず、あることをきっかけに父親は樹に頭を下げて別れてくれとまで頼む。つぐみはもう成人してる社会人なワケだし本人に任せればいいのに、と思う。逆に別れさせたとしても本人は納得できずに、次に進めなくなってしまうかもしれない。でも……(後編へ続く…)。
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