透明な少年と盲目少女のピュアで切ない恋物語はこうして作られた

#エンジェル、見えない恋人

『エンジェル、見えない恋人』
(C) 2016 Mon Ange, All Rights Reserved.
『エンジェル、見えない恋人』
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姿が見えない透明な存在として生まれてきた少年“エンジェル”と、目が見えないからこそ、彼の存在を感じ取ることができる少女“マドレーヌ”。そんな2人が惹かれ合っていく姿を描いた、とびきりピュアで切ない恋物語『エンジェル、見えない恋人』より、本作の製作総指揮を担当したジャコ・ヴァン・ドルマルとハリー・クレフェン監督らが語る2本の舞台裏映像が解禁となった。

[動画]透明な少年と盲目少女の恋物語の舞台裏(1)/映画『エンジェル、見えない恋人』

本作は、姿が見えない透明な男の子として生まれ、世間との接触を一切絶ち、施設の中で母親の手により育てられたエンジェルが、ある日、盲目の少女マドレーヌと知り合うところから展開していくラブストーリー。目が見えないがため、エンジェルが透明であるという秘密に気付かないマドレーヌ。次第に2人は心惹かれ合っていくが、ある日、マドレーヌは目の手術を受けることになる。

1本目の映像は、透明な少年と盲目の少女の恋物語という本作を、最初に思いついたのが製作総指揮のドルマルであることを監督が明かすところから始まり、それがどういう形で映画化へと至ったのかが語られていく。途中で脚本のトマ・グンジグが加わったことで、さらに内容は詰められていく。「(脚本の)マと話すほど、気持ちが恋愛映画に傾いていったよ」と監督は続ける。

さらに監督は「この主人公(透明な少年)にとっての幸せと不幸は何か考えた。最上の幸せは盲目の少女との恋だろう。体が透明でも問題ないからね。不幸はその彼女が視力を取り戻すことだ」と語る。

また、製作総指揮のドルマルは「最初は、私がまかなえる資金だけで長編映画を作ろう」と提案していたことを明かす。だが、不思議なことに「計画が動き出したら、投資したいという人がたくさん現れたんだ」と振り返る。

2本目の映像は、監督が「色々な意味で低予算ならではの現場だった。良かった点は自由に作業ができたこと」と語る場面からスタート。そして「製作総指揮のドルマルは最高のプロデューサーだ。自分も監督だから、私の望みを分かってる」と話す。

一方、難題だったのが、「透明な少年の存在を、観客に信じさせること」だった。そのために「徹底的に観客の目線が主人公と同化するようにした」ことをはじめ、映像では多くの工夫が明かされていく。

『エンジェル、見えない恋人』は10月13日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次公開となる。