黒木華、多部未華子らが樹木希林さんへの思い語る

#樹木希林 2018.10.15

9月15日にこの世を去った樹木希林さんがお茶の先生役で出演していた映画『日日是好日』の初日舞台挨拶が10月13日に新宿ピカデリーで行われ、黒木華、多部未華子、鶴田真由、原作の森下典子、大森立嗣監督が登壇。それぞれが樹木さんへの思いを明かした。

・［動画］『日日是好日』予告編

本作は、自分が「本当にやりたいこと」を見つけられずにいた大学生の典子（黒木華）が、母親から「お茶でも習ったら」と勧められ、従姉の美智子（多部未華子）と一緒に、嫌々ながらも、巷で「タダモノじゃない」と噂のお茶の先生・武田のおばさん（樹木希林）の教室へと通い始めるところから展開していく。

大森監督は、樹木さんについて「京都の完成披露（7月31日）でお会いしたとき、随分、お痩せになってるなと。今日お会いできると思っていたのですごく残念です。ひと言でいうのは難しいけど、出会えてよかった。（希林さんとお仕事ができたことが）僕の財産になっていくと思います。希林さんが思っていらっしゃることはわからなかったのですが、それを感じたいと思いながら撮っていました」とコメント

黒木は「お茶室での2人きりのシーンがあり、なんてありがたい時間なんだろうと過ごしていたのを覚えています。言葉でなかなか言えないけれど、人間性として格好いいなと思うことが多かったですし、学ぶことがたくさんありました」と振り返ると、初日を迎え、伝えたいことについて「初日を迎えましたよ〜！たぶん一緒にいると思います」と笑顔で語りかけた。

当初「恐れ多く、怖いイメージ」を抱いていたという多部は、「撮影中にお話させていただいたり、スタッフさんへの言葉に必ず愛がある。1人ひとりと向き合ってお話をされている。他愛ない話をしていましたが、『貴重な時間をありがとうございました』とお伝えしたいです」と話し、鶴田も「樹木さんは、ご自分に嘘をつかない方。佇まいに筋が通っている。教えていただくことがたくさんありました」と思いを口に。

最後に黒木が「樹木さんとのインタビューで『本物を知ることが大事』とおっしゃっていました。本作では、そういった茶器や掛け軸を見ていただけます」とアピール。さらに「人生の気づきに満ちた映画です。樹木さん演じる武田先生のお茶室を感じていただきたいと思います」と話していた。