最凶の囚人が集う刑務所をムエタイで生き抜け!映画『暁に祈れ』予告編解禁

#暁に祈れ

(C) 2017 - Meridian Entertainment - Senorita Films SAS
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タイで“地獄”とも呼ばれている世界最悪のチェンマイ中央刑務所を舞台に、白人ボクサーがムエタイで生き残りをかけて戦う、戦慄の実話を映画化した『暁に祈れ』の予告編が解禁となった。

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原作は、汚職や殺人が蔓延する実在のタイの刑務所に服役し、ムエタイでのし上がっていったイギリス人ボクサー、ビリー・ムーアの自伝ベストセラー小説。故アントン・イェルチン主演の『グリーンルーム』で、パンクバンドのメンバーを演じた新星ジョー・コールが、ボクサーを演じるために数ヵ月にもわたる肉体改造の末、鋼の肉体を手に入れて、孤軍奮闘する主人公ビリーを熱演している。

予告編では、人生をやり直すために渡ったタイで自堕落な生活に陥り、麻薬中毒になってしまったボクサーのビリー(ジョー・コール)が、タイで“地獄”と呼ばれる悪名高いチェンマイ中央刑務所に収容されるシーンから始まる。収容人数を超えた囚人たちであふれかえる刑務所のあまりに劣悪な環境、たった1人の白人であるビリーが、全身タトゥーだらけの受刑者たちに取り囲まれ、度々襲撃されるような情け容赦ない世界が次々に描かれる。

ビリーは、言葉もろくに通じず怒りや恐れといった感情を独房の壁にぶつける以外にない余りに痛ましい状況に陥るが、所内に設立されたムエタイ・クラブの存在を知り、そこに“最後の希望”を見出すことになる。そして、ひたむきに練習に取り組み、他の刑務所との試合に抜てきされることに。

監督は、内乱中のリベリアでの少年兵の悲劇を描いた『ジョニー・マッド・ドッグ』で、世界的に評価されたジャン=ステファーヌ・ソヴェール。本作の撮影場所には、本物の刑務所を使用し、主要キャスト以外は実際の元囚人やボクシングチャンピオンを起用。圧倒的なリアルさを実現させている。『ジョニー・マッド・ドッグ』でも、元少年兵をキャスティングするなど、リアルにこだわったソヴェール監督は、「私は観客に“能動的”になってほしいと思いました。ただ映画を遠くからエンターテインメントとして眺めるだけではなく、ボクサーや囚人の視点から感じ取り、直感的な方法で、ビリーの人生を経験してもらいたかったのです」と語っている。

また、タイ語を知らないビリーの恐怖を観客に味わわせるために、余計な字幕は一切なし。彼の息遣いまでも立体的に聞こえる臨場感たっぷりの音響など、見る者には、本物のタイの刑務所に引きずり込まれたかのような圧倒的なパワーと衝撃の映画体験が待ち受けている!

『暁に祈れ』は12月8日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開となる。

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